
元日特集号より
平成22年(2010年)の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。この1年が皆さま方にとりまして、よりよき年となりますよう心から祈念申し上げます。
2次元の画面の映像が飛び出してくるように見える立体映像(3D)は、見るものに限りない驚きと興奮をもたらします。
下の写真は、ある展示会での立体映像の上映会の一シーンですが、見ている人の驚きがこちらまで伝わって来るようです。
3Dは今、第3のブームを迎えているといわれています。かつて映画館で、赤と青のフィルムが両目の部分に貼られた「メガネ」で立体映画をご覧になった読者の方もいらっしゃると思いますが、21世紀の現在、デジタル技術によって、昔とは比較にならない高解像度の立体映像が作り出されるようになりました。
第3のブームは映画の都・アメリカのハリウッドが火をつけたようです。昨年来、次々とハリウッド製3D映画がわが国に上陸。年末には、あの「タイタニック」のジェームス・キャメロン監督のSF超大作「アバター」も公開されるなど、海の向こうからの3D映画攻勢は止む気配はありません。これに触発されて、わが国の映画界でも3D作品の制作が始まってきています。
ただ、今回のブームの特徴的なことは、今まで映画館やイベントに限られていた立体視を家庭でも楽しめるようにしようという動きがあることです。昨秋の「CEATEC JAPAN」では、各社がこぞって最新の3D機器を展示・デモし、大変な活況を呈していました。3Dシアターを設置したパナソニックは、“映画館並みの3D映像を家庭で”をテーマに、「フルHD・3D対応50v型PDP」をアピール。来場者に大きなインパクトを与えたこの製品を来年度に市場投入するとしています。また同じく来年度に3Dテレビを発売する予定のソニーは、パソコンやゲームでの3D対応を進めていく考えを明らかにしています。
一方、これらとは別に、特殊なメガネのいらない立体視を目指した研究も進んでいます。NHKでは、スーパーハイビジョンの技術を応用した長時間見てきても目の疲れない裸眼立体視システムの研究開発を進めています。またNICT(情報通信研究機構)のように、3D映像と音や触覚、嗅覚を組み合わせた「超臨場感」の研究を進めているところもあります。
今、3D映像は広告や医療・教育その他もろもろの分野でも幅広い活用が期待されています。
私ども電波タイムズも、このような新技術の動向を注視しつつ、これまでの伝統と経験を活かして、放送・情報通信のさらなる発展に向け貢献していく所存です。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますように謹んでお願い申し上げます。
平成22年元旦
株式会社 電波タイムス社
| HOME |