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関東総通局後援、宇都宮で「クラウドサービス活用セミナー」

2019227日】

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セミナーのもよう

 総務省関東総合通信局(黒瀬泰平局長)は、関東地域における小中規模事業者のICT活用による生産性向上等を支援する観点から、一般社団法人クラウド活用・地域ICT投資促進協議会(CLOUDIL)主催の「中小・小規模事業者のためのクラウドサービス活用セミナーinとちぎ」を後援した。同セミナーは、2月25日に栃木県庁研修館(栃木県宇都宮市塙田1丁目1番20号)で開かれた。
 共催は栃木県IoT推進ラボ、栃木県。後援団体はほかに経済産業省関東経済産業局、足利銀行、栃木銀行、公益財団法人栃木県産業振興センター、一般社団法人栃木県商工会議所連合会、栃木県商工会連合会、栃木県中小企業団体中央会、公益社団法人栃木県経済同友会、一般社団法人栃木県情報サービス産業協会、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会。
 『「ICT」「IoT」で何ができる? 活用事例から見るICT、IoTの可能性』をコンセプトに、参加者はユーザー事例からクラウドサービス活用のメリットを学んだ。
 開会挨拶はCLOUDIL社員日本ユニシスの井福陽一氏が行った。「CLOUDILは、地域の小中規模事業者におけるクラウドサービス等のICT利活用を促進・加速させ、事業者の生産性・収益性の向上を通じて地方創生に資することを目的に、2015年に設立された。たくさんの活用事例をもとに全国規模でセミナー・講演会を開催し、クラウドサービスやICTの利活用支援を行っている。セミナーの開催はここ3年で全国で26回のセミナーを開催し、1000人以上が参加していただいた。また、全国クラウド活用大賞を設けている。本日は初めて栃木県でセミナーを開催する。今回のクラウドの活用事例の紹介がIoTやクラウドなどの導入のきっかけになっていただければと思う」と述べた。
 続いて、黒瀬泰平総務省関東総合通信局長が来賓挨拶を行った。「政府は『Society5・0』の実現を目指している。第4次産業革命によって、新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらしていく社会である。昨年6月の『未来投資戦略2018』では『Society5・0』『データ駆動型社会の変革』を掲げている。ICTの活用による生産性向上等を推進していくものだが、残念ながら広く全国に浸透している状況ではない。総務省においては、石田総務大臣が『Society5・0時代の地方』の実現に向けた「地域力強化プラン」を発表している。今日のセミナーで企業におけるIoTやクラウドなどの導入事例等を広く共有していただければと思う」と述べた。
 続いて基調講演に入った。「中小企業の経営改善に向けた情報技術の活用~中小企業のIoT活用はどこに向かうのか~」と題して、松島桂樹・一般社団法人クラウドサービス推進機構理事長(公益財団法人ソフトピアジャパン理事長)が基調講演をした。松島氏は「IoTは入り口である。IoTの基本ルールは『イベントの発生場所で1回だけ自動的にデータを集め、情報共有して多目的に活用する』こと」と話した。次に『ステップバイステップによるIoT導入』を説明し、IoTの導入でまず①現場のIoT化を行う(紙や口頭でのやり取りをITに置き換える)。次いでIoTを活用することで②製品・サービスのIoT化を行う(ITを活用して社内業務を効率化する)。そしてIoTを高度活用することで③データ装備の事業創造を行う(ITを自社の売上向上等の競争力強化に積極的に活用する)―と説明した。「スマートな地域モデル構築を目指すには、IoT、AI、ロボットの融合による産業の活性化が重要だ。ポイントは域内先進的企業のベストプラクティス開発と普及、支援活動の体系化と連携、中小企業への伴走型支援の定着、街にあるサポート体制である。加えて地域内企業間の共通EDI・金融EDA導入だ」とまとめた。そして「ソフトピアジャパンでは、『暮らしよい岐阜県』の実現を目指すため、岐阜県内企業のIT・IoTに関する支援を行っている。具体的には、産業の高度化、人材育成、新商品・新サービスの創出を展開している」と述べた。
 「シンギュラリティ時代のAIとIoT~現状と今後の活用に向けて~」と題して、相田伸彦ソフトバンク法人事業統括法人事業戦略本部戦略事業統括部戦略企画部部長が基調講演した。相田氏はAIの利活用を『予測』(【数値領域】数値のパターンを読取り予知や検知ができる)、『判定』(【画像領域】画像の意味を理解し仕分けや整理ができる)、『話し言葉の理解』(【自然言語領域】話し言葉やテキストの意図を解釈できる)と位置付けた。
 次いで『IoTデータの特徴』は、特定のツールからある時点(過去)のデータ(例えば売上、在庫、実績)を得るものではなく、「あらゆるモノから〝リアルタイム〟にデータを取得する」ものだと指摘。つまり『IoTデータ活用のメリット』は「より精緻なマーケティングデータとしてビジネスに応用することだ。あらゆるモノからのデータである〝リアルタイムデータ〟を分析して、〝今〟を基にした未来の予測をする。そのことで『ビジネスの不確実性』を排除するのだ」と説いた。「あらゆるモノからのデータには、見えていなかった『お宝』データの可能性がある。潜在市場の顕在化、イノベーションにつながる」と話した。そして『ビッグデータ活用~SoE/SoIの時代へ~』と題して「ビッグデータ活用の流れは①データ創造②貯める―は『System of Record』で〝データを収集した領域でそのまま使う〟ところ。そこから③組み合わせ・分析は『System of Engage』の部分は〝データを別の領域で活かす〟。そして④「気付き」を得る―は『System of Insight』であり〝新たな組み合わせ・分析からイノベーティブなサービスを創造〟するところ。ここがポイントだ。ソフトバンクが考えるエコシステムは、ビッグデータによる学習、AIによる分析・予測で課題解決型サービスを提供することだ」と定義づけた。
 続いて実際のクラウドの活用事例として、株式会社BEC、ものレボ株式会社、八戸東和薬品株式会社から講演があった。
 続いて「経済産業省におけるIoT関連施策について」と題して、経済産業省関東経済産業局地域経済部次世代・情報産業課係長の小泉悦男氏が講演した。「総務省におけるIoT関連施策について」と題して、総務省関東総合通信局情報通信部情報通信連携推進課長の髙田貴光氏が講演した。
会場にはソフトバンクなどの各社展示ブースが置かれて参加者が見学した。講演企業と個別に相談できる個別相談会も開かれた。

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