総務省は、平成19年度および平成20年度を「ICT国際競争力強化年間」と位置付け、政策資源の集中と選択、産学官の連携強化などにより、わが国が完全デジタル化元年を迎える2011年までに、ICT産業の国際競争力強化を実現するために、「ICT国際競争力強化プログラム」を策定した。このプログラムでは、これから成長するグローバル市場におけるわが国のICT産業の国際競争力を高め、わが国の経済的繁栄および国民生活の向上に大きく貢献するとともに、国際連携・協調を重視し、ICT革命の恩恵が実感できるユビキタスネット社会の構築を目指すこととしている。
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官民が継続的にICT産業の国際競争力を強化するための中核的組織として、「ICT国際競争力会議」(議長・総務大臣)を総務省に設置し、IT戦略本部、経済財政諮問会議、知的財産戦略本部などとの連携を図る。今年1月に総務省に設置した「ICT国際展開対策本部」はこの会議の下に設置することとする。
「ユビキタス特区」を創設する。世界初のICTサービスが開発・利用できる環境を整備する。固定通信、移動通信、コンテンツおよびアプリケーションが融合・連携した世界最先端のサービスの開発・実証実験などが円滑に実施できるよう、規制改革を行う。北海道、沖縄および研究開発拠点が集積している場所であり、複数のプロジェクトの実証実験が行われる場所を対象とし、期限は2010年度末までで、プロジェクト終了のための利用者への対応が適切に講じられていることが条件となる。
日本が強い領域をいかし、ICT産業の国際競争力を強化するために、わが国の技術が先端的な分野において、次世代IPネットワーク、次世代携帯電話、ユビキタス端末・プラットフォームなどの「ジャパン・イニシアティブ・プロジェクト」を重点的に推進する。このため、9月までに「ジャパン・イニシアティブ・プロジェクト」の方針を策定するとともに、平成20年度予算要求など必要な政策支援措置を講じることとしている。
わが国の要素技術の強みをいかした「低廉でグローバル市場で受け入れられやすく使いやすい統合プラットフォーム」を世界に先駆けて構築するため、プラットフォームの開発・整備に関する基本指針を平成19年度中に策定し、戦略的に取組む。また、ICT国際競争力強化の観点から、情報通信分野のうち、次世代IPネットワーク、ワイヤレスおよびデジタル放送の3つの分野を「重点分野」と位置付け、各分野における「基本戦略」を平成19年度中に策定し、官民が協力して推進することとしている。
国際的な研究開発連携、国際標準化、知的財産戦略、経済協力などの具体的施策を一貫性・一体性を持って総合的・組織的に行う「技術外交」政策を関係府省と連携して、戦略的に展開する。また、1月に設置した「ICT国際展開対策本部」の活動を踏まえ、重点的に国際展開を図るべきシステムなどについて、官民が役割分担をし、相手国への計画的・定期的なミッションを継続的に実施することとしている。
通信・放送分野の改革を推進するため、「通信・放送のあり方に関する政府与党合意」に基づき策定された「通信・放送分野の改革に関する工程プログラム」を着実に実施することとしている。
総務省の情報通信審議会・電波有効利用方策委員会はこのほど、テレビ放送のデジタル化によって分配が可能になるVHF/UHF帯の周波数配置案を策定した。ガードバンドを除き、UHF帯では携帯電話等の「電気通信」に40MHz、より安全な道路交通社会の実現に必要な[ITS(高度道路交通システム)]に10MHzを割当てることとしている。VHF帯では、移動体向けマルチメディア放送等の「放送」に32・5MHz、安全・安心な社会の実現等に必要な「自営通信」に32・5MHzを割当てることとしている。自営通信は、警察用、消防・救急通信用、自治体防災・防犯用、水防・道路管理用などである。
地上テレビのデジタル化により、空き周波数となるVHF帯の90―108MHzおよび170―222MHz、UHF帯の710―770MHzを、技術動向を踏まえ、今後の需要に対して適切な周波数配置としていくこととしたもの。
携帯電話については、既に周波数配置の全体像としては715―768MHzおよび905―958MHzの190MHz間隔の周波数ブロックとすることとされている.これを踏まえ、できる限り大きな帯域を携帯電話等の「電気通信」に使用できるようにする。また、安全・安心の確保の観点から、より安全な道路交通社会の実現のために必要な「ITS」において、700MHz帯の電波によることが必要な車車間通信システムなどの実現のために、一定の周波数を確保する。「ITS」に必要な周波数幅は、主たる機能を想定し、伝送すべき情報量および伝送周期、道路上の車両の密度などに基づき導き出される10MHz幅する.これによりガードバンドなどを考慮し、「ITS」は715―725MHz、「電気通信」は730―770MHzとすることとしている。
VHF帯は、「放送」および「自営通信」により使用したいとするニーズが非常に大きいことから、それぞれについて、おおむね2分の1の周波数幅を使用できるようにする。90―108MHzは、国際電気通信連合憲章の規則で規定されている周波数分配で、放送業務のみに分配されており、多くの国で音声放送用に使用されていることも考慮し、「放送」用とする。170―222MHzは、「自営通信」用と「放送」用とするが、周波数が高い方がより小さな端末を実現することが容易となることから、一般の視聴者を対象とする放送システムの端末の方をより小型化することができるよう、「放送」をこの帯域の上の方に、「自営通信」を下の方に配置することとした。「自営通信」と「放送」の境界領域については、ガードバンドとして5MHz幅を想定し、「自営通信」からの干渉電力が「自営通信」側の境界から5MHz以上離れた周波数において、また「放送」からの干渉電力が「放送」側の境界から5MHz以上離れた周波数において、それぞれ環境雑音レベル程度にするとの条件で、それぞれ境界から最大2・5MHz幅まで使用可能とすることにより、周波数を有効活用することとしている。この結果、90―108MHzおよび207・5―222MHzをテレビ以外の「放送」に、170―202・5MHzを「自営通信」に使用することとしている。
第4世代移動通信システム(IMT―Advanced)などの国際標準を検討しているITU―R(国際電気通信連合無線通信部門)のSG8 WP8F(作業部会)が23日から31日まで、京都の国立京都国際会館で開催される。 WP8Fは、SG8の下に設置されている専門家会合として、第3世代携帯電話(IMT―2000)の高度化およびその後継システムである第4世代移動通信システム(IMT―Advanced)国際標準に関する検討を行っており、ITU―Rの専門家会合の中で最も活発に活動している会合のひとつである。 総務省は、次世代移動通信システムの国際標準化活動に貢献し、この分野におけるわが国の国際的な地位の一層の向上のため、今回の会合をわが国に招致したもの。わが国での開催は、平成13年10月の東京会合以来約6年ぶりとなり、各国電気通信主官庁、標準化機関、電気通信事業者、メーカーなどから約300人が出席する。 今回の会合では、IMT―200の高度化およびIMT―Advancedで提供されるサービス、今年10月の世界無線通信会議(WRC―07)におけるIMT―2000高度化およびIMT―Advancedの新しい候補周波数の審議のための他の無線システムとの周波数共用、今後のIMT―Advancedの無線インタフェース技術の国際標準化に向けた各国からの技術方式の提案募集に関する検討を主な議題としている。総務省は、今後のユビキタスネットワークを支えるグローバルな移動通信システムであるIMT―Advancedの早期実現のため、IMT―Advancedで提供されるサービスに関する勧告案の作成および他の無線システムとの周波数共用に関する報告案の作成に積極的に参加していく。また、IMT―Advancedの無線インタフェース技術の提案募集を実施するための審議に参加し、来年以降に予定されているIMT―Advancedの国際標準化活動が円滑に行われるよう積極的に貢献していくこととしている。
総務省はこのほど、ロケットの無線局などの占有周波数帯幅の許容値を別途指定できるよう無線設備規則の改正案をまとめた。 無線設備の占有周波数帯幅の許容値は、無線設備規則において電波の型式の区分ごとに定めているが、実験局などのように、その運用形態にかんがみ、占有周波数帯幅を予め規定することが困難なものは、無線設備ごとに必要な占有周波数帯幅を別に指定している。 近年、科学技術の発達などを背景に、ロケットの打ち上げの商用化やアマチュア無線の人口衛星システムの需要増加が見込まれているほか、国際的なスポーツイベント(F1レース、世界陸上、ノルディックスキーW杯など)の開催に伴い、参加国またはチームにより無線設備が持ち込まれることが年間を通じて発生している。これら業務に使用される無線設備が発射する電波は、運用状況により必要とするデータ伝送量が異なることから、占有周波数帯幅もさまざまなものが想定される。 このため、これら無線設備についても、無線設備ごとに必要な占有周波数帯幅の許容値を別に指定できるよう追加するとともに、無線局の円滑な開設および運用を促進するため、告示で規定することとしている。
経産省はこのほど、平成18年度の電子商取引に関する市場調査結果をまとめた。 それによると、わが国の企業間電子商取引市場規模は拡大し、狭義の電子商取引(インターネットによる商取引)が148兆円、前年度と比較して5・3%増、広義の電子商取引(インターネットに加え、VANや専用線などによる商取引)が231兆円、前年度と比較して3・5%増となった。一方、米国における電子商取引市場規模も拡大し、狭義の電子商取引は95兆円、前年と比較して4・0%増、広義の電子商取引は196兆円、前年と比較して3・6%増となった。業種別の電子商取引市場規模構成比をみると、前年度に引き続き、日米の狭義、広義ともに、「製造業」(日本の狭義56・1%、広義57・1%)の占める割合が最も高く、続いて「卸売業」(日本の狭義28・5%、広義30・9%)が高くなっている。また、「製造業」の内訳をみると、日米ともに「輸送用機械」(狭義29・2%、広義23・5%)、「電気・情報関連機器」(狭義27・1%、広義24・1%)、「繊維・日用品・化学」(狭義20・7%、広義21・3%)が高くなっている。 わが国における消費者向け電子商取引市場規模は、4兆3910億円(前年度は3兆4560億円)となり前年度と比較して27・1%増となった。また、米国においても同様に消費者向け電子商取引市場規模は増加し、19兆2700億円(前年は15兆9320億円)となり、前年と比較すると21・0%増となった。これはわが国における消費者向け電子商取引市場規模の約4・4倍と、金額ベースでは依然米国の方が大きいものの、対前年比の伸び率で比較すると、わが国の方が米国よりも高いことを示している。業種別のわが国の消費者向け電子商取引市場規模の構成比をみると、前年度に引き続き、わが国では、デジタルコンテンツ配信を含む「情報通信」(27・1%)が最も高く、続いて大手通信販売を含む「総合小売」(22・5%)が高くなっている。一方、米国でも、前年に続き、「総合小売」(38・5%)が最も高く、続いてダイレクト販売(いわゆる直販)を含む「製造業」(10・6%)が高くなっている。
国土交通省は、公共交通事業者、民間の情報提供事業者、情報通信事業者等の協力を得て、21日から『公共交通情報サービス』の第一次実証実験を開始した。期間は6月20日までの1カ月間で、第二次実証実験を今年秋ごろにも行う予定である。 同省では、陸・海・空の公共交通機関に、災害発生時等に伴う運休、大幅な遅延等の運行障害が発生した際に、公共交通機関の利用者に対し、最新の運行情報を一元的で、リアルタイムに提供することが、混乱防止等に有効だとして、「災害時における公共交通情報システムの在り方に関する検討委員会」(委員長・浅野国立情報研究所教授)を立ち上げ、『公共交通情報サービス』の早期運用開始に向けた検討を行ってきた。 今回の実証実験は、その一環としてスタートしたもの。同委員会では、これまで検討してきたシステムの内容を実地に検証することを通じ、『公共交通情報サービス』の本格的な運用に向けたシステム内容の適正化、早期(平成20年度目途)の運用開始を図りたい考えである。 実証実験では、実験用に構築したシステムを用い、実験参加公共交通事業者が運航情報提供する。トップページ(運行(航)障害発生時)として、PC(パソコン)による提供画面、携帯電話による提供画面@(全ての公共交通機関)、同A(公共交通機関毎)、同B(交通事業者・若しくは路線毎)、の4つのパターンを用意。 運行障害情報は、インターネット及び携帯電話の専用サイトを通じ、取得することが可能。例えば、国土交通省ホームページからのアクセスでは「トップページ」→「公共交通サービス」、NTTドコモのiメニューからのアクセスでは「iメニュー」→「メニュー/検索」→「防災・防犯・医療」→「地域の防災情報」→「公共交通情報」。その他公共交通事業者のホームページ、駅前探検倶楽部のホームページ等からのアクセスも可能である。 検証事項として、システムの操作性や情報取得の容易性、情報提供のタイミング及び内容の妥当性、システム容量等『公共交通情報サービス』の本格的な運用に向けたシステム内容の妥当性の検証のほか、公共交通提供事業者等関係者による提供情報の活用方策等についても検証を行う。 第一次実証実験参加の公共交通事業者は、鉄道が小田急電鉄、京浜急行電鉄、伊豆箱根鉄道、埼玉新都市交通、バスが東京都交通局、東急バス、京王電鉄バス、神奈川中央交通、旅客船が東海汽船、東京湾フェリー、東京都観光汽船、航空が全日本空輸、日本航空の計13事業者。 なお、検討委員会にはマスコミ関係からNHK報道局災害・気象センター、民放連・災害放送専門部、通信事業者からNTTドコモ、KDDIが参加している。
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