NHKメディアテクノロジー(東京都渋谷区、西山博一社長)とFAシステムエンジニアリング(愛媛県松山市、中村康則社長)ではこのほど、東京医科大学病院(東京都新宿区)の渡邊剛主任教授によって行われた心臓外科手術「完全内視鏡下心房中隔欠損孔閉鎮術」を、世界で初めて3D高精細映像として撮影し、3Dコンテンツとして販売を開始した。
今回の手術では、が使用された。「daVinchi」による心臓外科手術は超最先端医療のひとつで、ドクターは、患者と離れた場所で3Dモニタを覗きながら、患者に挿入された3本のロボットアームを遠隔操作して行う。ロボットアームは細く患者に小さな穴を開けるだけで挿入できるため、通常の開胸手術よりも負担を軽減できる。この手術には高度な技術を必要とする。しかし、手術の際に操作するモニタは、執刀医であるドクターしか覗き込むことができない。そのため、ロボットアームの実際の動きを他のドクターが見て学ぶことができず、技術の伝承が非常に困難であった。
そこで今回、ドクターが覗き込むモニタの3D映像をそのまま取り出し、SideBySideエンコーダにより3D高精細映像として記録。これにより若いドクターも3Dモニタでブルーレイに記録されたコンテンツを見ることにより、「daVinchi」による手術を疑似体験する事ができようにした。
3Dによる高精細映像は、ロボットアームの位置関係や角度、奥行きなどの微細な動きをそのまま再現することができ、これまでの2D映像では見えないものが見えてくるようになる。
今回開発・発売された3Dコンテンツは、”神業の伝承”と言われる医療技術分野で、教育用として大きく貢献できると期待されている。
*「daVinchi」:ドクターがモニタを覗きながら、マニピュレータを操作し、ロボットアームを動かして手術を行う医療用ロボット。患者には、細いロボットアームを通すだけの穴を開けるだけで手術ができるため、患者への負担が軽く、患者に優しい手術が行える。
東京タワーでは4月14日の「オレンジデー」にちなんで、4月13日・14日の2日間、「東京タワー オレンジまつり」を開催した。「オレンジデー」とは、JA全農えひめが“愛し合うふたりがオレンジやオレンジ色のものを贈りあって、愛をさらに深める日”として制定し、昨年5月に日本記念日協会が認定した「愛の記念日」。2月のバレンタインデー、3月のホワイトデーに続く“第3のカップル記念日”として広まりつつあるとか。
初日の13日には、東京タワーと東京タワーに出店している「マザー牧場カフェ」によるオープニングイベントが、同タワーイメージガールの梅田彩佳(AKB48)、マザー牧場イメージガールの藤江れいな(同)・近野莉菜(同)を招いて行われた。イメージガールとして2年目に入った梅田はオレンジのブレスレットをはめて登場。「今年は、去年惜しくも不合格だった“夜景検定”に何としても合格したい。勉強します」と抱負を語った。一方、オレンジ色のお揃いのコスチュームで登場した藤江・近野の2人もイメージガール2年目。それぞれ昨年のマザー牧場での思い出や、今後のPR活動への決意などを語った。オープニングイベントではこのほか、「オレンジまつり」にちなんだスイーツの紹介や、3人による楽しいトークセッション、「オレンジデー」応援宣言などが行われ、多くの見物客を巻き込んで盛り上がった。
「東京タワー?オレンジまつり」では、14日の午後4時〜7時の時間帯(“オレンジタイム”)、オレンジ色のモノを身につけた来塔者の入場料が無料(高さ150bの大展望台まで)となった。そのほか外階段(約600段)の夜間開放やJA全農えひめによるオレンジのプレゼント、音楽ライブなども実施。また13日の深夜には、動画投稿サイト「ニコニコ動画」の人気音楽番組「Break Point!」の生放送が大展望台から行われた。

全国のラジオ96局が加盟する日本ラジオ広告推進機構(RABJ、橋本明夫代表)は16日に記者会見を開き2010年9月末をもって解散することを発表した。RABJはラジオ広告の活性化を狙いに04年10月に発足、会員各社が運営費を分担し第三者機関としてラジオ媒体の有効利用の研究やセミナー、ラジオマーケティングのデータの整備など推進してきた。しかし、ラジオを取り巻く環境が激変しデジタル時代におけるラジオのビジネスモデルが本格検討され活動内容そのものや組織の在り方を見直しをしなければならない状況になった。そこで、東京ラジオ5社の発議により4月の定例理事会で審議され、新しいラジオマーケティングの研究やラジオ広告の啓蒙に取り組むことはアナログラジオ放送の広告促進を目的としたRABJとは役割や業務範囲を超えていると判断し解散を決めたもの。
RABJはこれまでの活動のなかで、ラジオマーケティング戦略や聴取率統一化推進(09年度実施局全国42地区96局)、コンサルティング活動、広告団体との連携・協業化など積極的に展開してきた。会見でRABJの三木明博理事(文化放送社長)は「設立した時と違い、ラジオ広告そのものが質的に変化しコミュニケーションの在り方も大きく変化してきた。IPサイマルも試験放送がスタートしラジオはデジタル時代に向けて進んでいる。本来なら時代に合わせてリニューアルするべきだと考えるが、ラジオのデジタル化はテレビと若干違うし、方向性が現時点においてもまだ定まらない。携帯マルチメディアがスタートして具体的に活動した時に必要であれば新しい組織を考えればよい。その意味で発展的解散とも言える」とした。

会見には東京ラジオ5社の社長が出席

解散の経緯について話す三木明博理事
NHKが毎年5月の大型連休に実施しているイベント「渋谷DEど〜も」が今年も5月1日〜4日の4日間、東京・渋谷のNHK放送センターとその周辺で開催された。今回は放送の完全デジタル化までちょうど500日を切った時期であることから、デジタル放送の魅力を紹介するコーナーを中心に、NHKの新番組や直前に迫ったFIFAワールドカップを楽しむイベント、人気キャラクターによるステージショーなど、子どもから大人まで楽しみながらデジタル放送の魅力を体感できる様々な企画が人気を呼んだ。なお、期間中は天候に恵まれたこともあり、4日間で9万1045人の来場者を迎えた。
NHK放送センターの4階正面玄関内に特設された「どーもくんステージ」では、BS1で放送中の「関口知宏のオンリーワン」、「@キャンパス」や、NHKラジオ国際放送の語学番組「NHKワールド ラジオ日本」が公開収録と生中継を行なった。2日はBS2の新番組「街道てくてく旅 熊野古道をゆく」の公開生放送が行なわれ、旅人として熊野古道を歩く元テニスプレイヤーの森上亜希子さんがステージに登場し、長旅に挑戦する意気込みなどを宣言した。
4階入口近くの「NHKオンデマンドサービス」コーナーでは、ケーブルテレビや光テレビ、パソコンなど様々な方式でNHKのオンデマンドサービスが楽しむ展示がなされ、担当者に質問する来場者が多く見られた。また、今話題の3D映像を体感する「体感!3Dハイビジョン」コーナーには、試写を見ようとする人々が長い行列を作っていた。来場者は専用メガネをかけ、大スクリーンに映写された桜や水中、自転車レース、ファッションショーなどの迫力ある3D映像を楽しんでいた。
5階の「うきうきデジタルランド」では、携帯電話を使ってワンセグデータ放送のゲームを遊ぶコーナーや、デジタル技術を使いキャラクターと写真を撮るコーナー、テレビのリモコンを使ったゲームコーナーなどが子どもたちの人気を集めていた。また、パソコン、携帯電話、テレビを使って英語を勉強する番組「リトルチャロ2」を紹介するコーナーでは大人たちが興味深そうにパソコンの画面に見入っていた。
NHK放送技術研究所は最新技術を体感できる「どーも技研です」コーナーを設置した。子どもたちに人気があったのが音声認識技術を利用し早口言葉にチャレンジする「しゃべってあそぼ」コーナー。また、ウルトラスローモーションカメラがとらえた超スロー映像を上映するコーナーでは、水が入った風船が割れる瞬間をとらえた驚きの映像が来場者の目を引いていた。
プロカメラマンやプロ音響デザインの仕事を体験する「なりきりスタジオ505」には、今年も多くの人々がつめかけた。放送局で使用する本物のハンディカメラを使い撮影を体験する「なりきりプロカメラマン!」のコーナーでは、係員に操作を習いながら子どもたちがカメラで家族の姿を撮影していた。また、長蛇の列ができていたのが、昨年末に始まったスペシャルドラマ「坂の上の雲 第一部」のドラマ衣装を着ての記念撮影コーナー。明治時代の軍服を着て、多くの家族連れが記念撮影を楽しんでいた。
5階食堂横の「どーもくんの動画メッセージ」コーナーでは、昨年10月にスタートしたNHKクリエイティブライブラリーが提供する映像素材を使って家族連れがミニ映像作品の制作に挑戦していた。「どーもくん」や「かめっ太」などのキャラクターと自然・動物の映像を組み合わせて作った作品が主で、意外な展開の面白い作品がいくつも完成していた。
5月1日のサラウンドの日にちなみ、今年も5・1サラウンドシアター「実感・サラウンドの世界へようこそ」が設置され、今年行なわれたバンクーバー五輪やオーケストラ、自然紀行などの映像が最新の5・1サラウンドの臨場感ある音とともに紹介され、来場者は迫力ある音に引き込まれていた。
屋外会場では、放送センター4階正面入り口の右手に300インチの大画面が設置され「キッズステージ」が連日行なわれた。「つくってあそぼショー」「ワンワンとあそぼショー」「ぜんまいざむらいきぐるみショー」などの子どもたちの人気のキャラクターショーが行なわれたほか、「ななみ&どーも ともだちいっぱい!祭り」の公開生放送が行なわれた。また、連日デジタルテレビの魅力やBS放送をPRするステージショーも開催された。
NHKホール横には「どーもくんのサッカーパーク」が設置され、今年6月に南アフリカで開催されるサッカーワールドカップにちなみ、サッカーと地デジを組み合わせたクイズゲームや、サッカーゲームで元気に遊ぶ子どもたちがあふれていた。
また、放送センター横のNHKスタジオパークは5日まで無料公開され、こちらにも多くの家族連れが連日つめかけていた。

連日多くの家族連れで賑わった

話題の3D映像を視聴する「体感!3Dハイビジョン」コーナー

「なりきりプロカメラマン!」では本物のカメラを子どもたちが操作

初日の「どーもくんステージ」に登場したラテンバンドのディアマンテス

地デジカが「キッズステージ」に登場し、デジタル化をアピール

「渋谷DEどーも2010」をPRしたキャラクター「BSデジタルどーも」
バルコは4月19日から5日間、「バルコ―ウシオ・ライティング内覧会」を平和島のバルコデモセンターで開催し盛況だった。照明関連機器販売代理店であるウシオライティングと合同で映像と照明を組み合わせた舞台・環境演出をテーマにさまざまな商品群を展示した。
会場で注目を集めたのはブラックLED「NX―4」、「NX―6」。NX―4は4・6ミリピッチのブラックLEDで輝度は2000Nit、コントラスト比は4000対1。NX―6は6・2ミリピッチのブラックLED。カーボンフレームによる堅牢な構造で、16bitプロセッシングによる良好な色再現性、水平・垂直120°の広い視野角など屋内用LEDとしての究極なスペック、機能性、柔軟性を追求した。主な特長は高黒レベル、コントラスト比4200対1、照度2000Nit、16tbitカラー&グレースケールなど。説明員は「独自にカスタマイズできるし面倒なケーブルもなく故障しても1台だけを外してメンテナンスできるなど簡単で迅速なセットアップが可能になっている」と話した。
また、会場ではユニークなLEDコンセプトの製品を展示した。これがトランスフォーマブルLEDの「FLXー24,60」だ。高品質なコンパクトで制御可能なLEDピクセルモジュールとどのような形にもできるメカニカル・ストラクチャーで構成。FLX―60は直径60ミリで、5個のフルカラーLEDを内包。16bitカラープロセッシング、超高リフレッシュレイト、バルコ独自のカラーカリブレーションで高品位なLEDディスプレイと同等の映像品質を持っている。
一方、いくつもの棒状のトラック構造のLEDにより円を描き映像を演出していたのが「MiSTRIP」。これは高輝度、スリムな構造でタイトなピクセルピッチ、軽量で堅牢な構造でオールラウンドなデザイン用LED。13・25ミリのピクセルピッチで高解像度表示ソリューションが可能で3イン1LEDによる左右対称の広い視野角と短い視距離が特長だ。
ウシオの製品も多数展示された。特に目だったのが「DL3」。最新のグラフィック技術を搭載し6500ANSIルーメンの高出力と2000対1のハイコントラストを実現し高輝度プロジェクタと高性能ムービングヨークの機能を一体化させた最新鋭のデジタルライティングシステム。CCDカメラ、赤外線LEDを内蔵し高性能グラフィックエンジンによる多彩なリアルタイムエフェクトが可能。ほかにも、ロングスロームービングライト「SHOWGUN」、12000フィールドルーメンのライトモードを搭載した「DML―1200」、2500Wの高出力ウオッシュライト「SHOWBEAM2・5」なども注目を集めた。

5個のフルカラーLEDを内包したトランスフォーマブルLED「FLX24、60」

トランスフォーマーLEDアツプ画面

「NX―6」(背面)
NHKが研究開発を進めているスーパーハイビジョン(SHV)システムには、超高精細映像にふさわしい超高臨場感の音響システムが求められている。それが前後、左右、上下方向の音の広がり、動きを再現できる22・2マルチチャンネルの音響方式だ。今回、その制作・再生にかかわる3つの新開発技術が発表され、音響の面でも、実用化へ向けて大きく前進している。これらの技術は、現在、NHK放送技術研究所(NHK技研)で開催されている「技研公開」で紹介されている。
(三次元音響ミキシングシステム)
22・2マルチチャンネルとは、上層に9チャンネル、中層に10チャンネル、下層に3チャンネルと、3層に配置したスピーカーと、2チャンネルの低域効果(Low Frequency Effects)スピーカーによる3次元音響システムだ。これまで22・2マルチチャンネル音響コンテンツを制作では、5・1チャンネルサラウンド用などの既存のミキシングシステムを複数組み合わせて使用していた。そのため高度な制作能力と複雑な操作が必要で、制作に長い時間がかかっていた。そこでNHKでは、22・2マルチチャンネル音響を効率的に制作できる「三次元音響ミキシングシステム」を開発した。このシステムでは、最大で1000個もの音素材をミキシング可能でそれぞれの音素材の聞こえる方向を、前後、左右、上下の好きな位置に設定することができる。これによって、声、自然音、楽器音などさまざまな音の素材を組み合わせて、容易かつ効率的に22・2マルチチャンネル音響コンテンツを制作できるようになった。なおこのシステムでは、22・2マルチチャンネル音響から5・1chサラウンドや2chステレオに変換(ダウンミックス)する機能も備わっている。
(SHV音響の家庭再生方式)
22・2マルチチャンネル音響を再生するには、前記のように上・中・下の3層に配置された22個のスピーカーと、2個の低域効果用スピーカーが必要。だが、家庭に24個のスピーカーを設置することは非現実的で、より少ないスピーカー数で同等の効果が得られる方法が求められてくる。そこで今回、22・2マルチチャンネル音響を少ないスピーカーで再生する2つの方式を開発した。1つは、8個のスピーカーと1個の低域効果用スピーカーで再生するもので、聴取位置における再生音の大きさや方向が、元の22・2マルチチャネルの場合と等しくなるよう信号処理する方式。もう1つは、3個のスピーカーと1個の低域効果用スピーカーで再生するもので、さまざまな方向からの音が両耳に至るまでの伝達特性(頭部伝達関数)を用いて、聞く人の耳の入り口で22・2マルチチャネル音響と同等の音を再現できるように信号処理する方式だ。この2つの方式は、27日から開催中の「技研公開」でも紹介され、聞き比べられるようになっている。
(高分子膜を用いた超軽量スピーカー)
NHKはこのほど、フォスター電機と共同で、従来の20分の1という超軽量のスピーカーを開発した。このスピーカーは、これまでのスピーカーとは全く異なる仕組みで音を出すため、形状の制約が少なく、用途や置き場所に合わせて好みの大きさや形にすることができる。このスピーカーは、ゴムと同等の弾性を持つポリウレタン高分子膜の両面に導電性を持つ高分子を塗布して伸縮自在な電極を形成し、この電極に電圧をかけることで電極同士を引き合わせて膜を伸縮させ、振動版を駆動する仕組み。通常のスピーカーで用いられるコイルや磁石などが不要なため、超軽量を実現できた。今回試作した直径16aの円形スピーカーの重量は約60cで従来のコイル型のスピーカーの約20分の1。さらに2枚の高分子膜を交互に伸縮させて振動板を駆動する立体構造を実現するとともに、高分子膜の音響特性を補償する信号処理回路を付加することにより、80Hzから15kHzまでの広い周波数帯域の音を再生できる。この技術では、さまざまな形状のスピーカーを作ることが可能なため、形や大きさを自由に選ぶことにより、家庭の中でも目立たない形で使用できるスピーカーとして期待できる。NHKでは今後、SHV用22・2マルチチャンネル音響の家庭導入に向け、ダイナミックレンジの向上などさらなる音質向上を目指すとしている。
東京・愛宕山にあるNHK放送博物館(浅野加寿子館長)では4月17日、作家の林真理子さんを迎えて講演会を行った。直木賞も受賞した林さんの作品は、様々な時代の女性の生き方を鮮やかに描き、多くの女性たちから支持されている。講演で林さんは、自らの半生や、作家としての仕事ぶり、そして今後の意気込みなどについて語ってくれた。
林さんは1954年(昭和29年)山梨県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、コピーライターとして活躍。1982年(昭和57年)、エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなり、その後、執筆業に専念。1986年(昭和61年)、第94回直木賞を受賞。2000年からは同賞の選考委員も務めている。著書は「星影のステラ」「最終便に間に合えば」「ミカドの淑女」「トーキョー国盗り物語」「不機嫌な果実」「白蓮れんれん」「みんなの秘密」「死ぬほど好き」「聖家族のランチ」など多数あり。
自分はできの悪い子どもだったという林さん。「母親に“あんたは箸にも棒にも掛からない、なにもできない子”といわれて育った」という。そんな林さんも地元の高校を卒業後、日本大学芸術学部に進学。いよいよ就職となったが、「50社に面接で落とされ、母の言葉の意味がようやくわかった」という。仕方なく、「大日本印刷や、人工毛を頭に注射器で注入するアルバイトでしのいでいたが、1行の文章でお金になるコピーライターという仕事があると聞き、夜、学校に通って勉強することにした」そうだ。やがてPR雑誌の編集部に入ったが“デブの田舎っぽい子”と虐げられていたという。だがTCC(東京コピーラーターズクラブ)新人賞を獲得し、一躍、実力を注目されることになった。「その頃、『本を書いてみたら』と出版元から話がきたが、1年経っても書けなかった。編集者から催促されると、つい『ホテルにカンヅメにされたら書けるかも…』と言い訳してしまい、結局、自費でホテルに篭るハメになった。しかし、『ここが世に出る勝負どころ』と思い、頑張った」と当時を振り返った。そしてできあがったのが、「ルンルン〜」というわけだ。
林さんは多作の作家としても有名。講演では、その創作作業の一端も披露。「毎日、朝の5時か6時頃起きるが、本格的に書き始めるのは午後から。最初はなかなか書けないで苦労するが、5〜6枚書いたあたりからトランス状態に入り、乗ってくる」という。日舞やオペラ、ミュージカルへの出演など多忙な毎日を送っている林さんだけに、『いったい、いつ書いているの?』とか『ゴーストライターでもいるのじゃないか』といわれるそうだが、「集中力はあるほうなので一気に書き上げる。新幹線の中で書くこともある」とか。
エッセイでは,『週刊文春』で「夜ふけのなわとび」を、また『anan』で「美女入門」を長期連載継続中。「『文春』の連載では山口瞳さんの長期連載記録を抜きたい。『anan』の連載は、20代の女性のセンスについていくのが厳しいが、若い女性が好んでいくお店などに通って嗜好を勉強している」語り、今後も精力的に継続していく姿勢を見せた。

講演する林さん
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