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時代の味をNECのAIが選定 ムードを味わえるチョコレート発売 NEC、ダンデライオン・チョコレート・ジャパン

2018111日】

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「あの頃は CHOCOLATE」

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茂木崇氏と伴野智映子さん

 NECとチョコレート専門店のダンデライオン・チョコレート・ジャパン(東京都台東区、堀淵清治代表取締役、ダンデライオン・チョコレート)は11月1日に都内で記者会見を開催し、NECのAIが新聞記事に多く使われていた単語を読み解き、その時代のムードをチョコレートの味わいで再現した「あの頃は CHOCOLATE」を開発したと発表した。
 開発したチョコレートは、「1969 人類初の月面着陸味」「1974 混迷のオイルショック味」「1987 魅惑のバブル絶頂味」「1991 絶望のバブル崩壊味」「2017 イノベーションの夜明け味」の5種類。
 NECのデータサイエンティストとダンデライオン・チョコレートが、各時代に発行された新聞1面記事に頻出する600種類の単語に、「甘味」「苦味」「酸味」「フルーティ」といった、チョコレートの味わいを表現する7つの味覚指標を定義した学習データを作成し、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つ「異種混合学習技術」を内包するAIのプラットフォームを活用して、味覚指標の学習データや1960年1月から2018年8月までの朝刊1面記事17万件に用いられた単語(約13万8000語)をAIが類推し、単語ごとの指標を推定。
 AIが推定した全単語の指標を用いて年ごとの記事を分析することで、その年の味を表した味覚指標のレーダーチャートを作成し、その中から印象的な5つの年を選出して、ダンデライオン・チョコレートのチョコレートメーカーが5種のチョコレートを開発した。
 戦後の混乱や学生運動の活発化などの事件が多発していた「1969 人類初の月面着陸味」は、「不安」「学生」「月面着陸」といったワードが多かったことから、苦味・フルーティさ・甘味といった指標が強く、フルーティさとビターさを併せ持った落ち着いた味のチョコートに仕上がっており、「1987 魅惑のバブル絶頂味」は、日本全体が好景気に酔いしれたことで「成長」「上昇」「最高値」といったポジティブな単語が多かったことから、甘味・フローラル・フルーティの指標が強く、甘さとみずみずしさが強い華やかなチョコレートに。逆に、「1991 絶望のバブル崩壊味」では「崩壊」「倒産」「不良債権」といったネガティブな単語が多かったことから、酸味・苦味・スパイシーさの指標が強く、砂糖を使わないカカオ豆の味が凝縮したビターな仕上がりとなっている。
 記者会見に登壇したNEC IMC本部の茂木崇氏は「今回はダンデライオン・チョコレートの職人の方とコラボレーションさせていただきましたが、こうやって人とAIがコラボレーションすることによって、生活がよりよくすることを体現した事例として取り組みました」と取り組みについて説明。
 チョコレートの制作に携わったダンデライオン・チョコレートの伴野智映子さんは「当社はカカオ豆と砂糖のみを使用して、各生産地のカカオ豆が持つフレーバーの特徴に合わせて開発を行っています。通常はカカオ豆の産地やパーセンテージを決めてから開発を進め、フレーバーは最後に決まりますが、今回はフレーバーが決まってからカカオ豆や産地などを決めるという、初めての試みでした。チームメンバーも5種類の年代全てが揃っていたメンバーだったので、各時代を思い出しながら味わっていただければと思います」と話している。
 価格は各味単品が1620円(税込)で、5種類全部が入ったアソートボックスは3240円(税別)。販売は、ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前とダンデライオン・チョコレート京都東山一念坂店、ダンデライオン・チョコレートオンラインストアとなっている。

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