
NTTソノリティ 業務用オープンイヤー型イヤホンの発売を開始
~「BONX Stick」連携で現場のコミュニケーションを革新、耳に優しく安全性向上~
NTTソノリティ(東京都新宿区、坂井博代表取締役)は、3.5mmプラグ搭載の業務用オープンイヤー型イヤホン「BONX intro knot for Stick」と、2.5mmプラグ搭載の業務用オープンイヤー型イヤホン「intro knot 2.5 Curl-Cord」の発売を7月1日から開始した。価格は両モデルとも3300円(税込)。
本製品は、NTTソノリティがBONX(東京都中央区、宮坂貴大CEO)と共同開発したコミュニケーションデバイス「BONX Stick」の標準イヤホンとして開発されたもので、長時間の装着でも疲れにくく、周囲の音を聞き逃さない安全性と快適なコミュニケーションを実現する。「BONX Stick」は、Bluetoothでスマートフォンと接続するマイク型デバイス。今年2月12日に販売を開始して以来、建設、小売、ホテル業界など幅広い顧客から好評を得ている。
3.5mmプラグ搭載の「BONX intro knot for Stick」は、「BONX Stick」をはじめ、市販の多くの受信機やマイク付きデバイスの3.5mmジャックに対応する。一方、2.5mmプラグ搭載の「intro knot 2.5 Curl-Cord」は、業務用インカムやトランシーバーとの接続が可能。いずれも片耳タイプのオープンイヤー型イヤホンで、右耳用・左耳用の両モデルがある。
両モデルは、耳をふさがないオープンイヤー設計により、密閉型イヤホンで課題となっていた耳の不快感や蒸れを防ぎ、軽い装着感を実現する。長時間の使用が求められる建設や警備などの現場業務や、医療や介護、接客、ホテル業などの現場における快適なコミュニケーションをサポートする。
本製品にはNTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)技術」が搭載されている。本技術は、音波の位相を反転させて重ねる原理を応用し、耳元の一定エリアに音をとどめることで、耳をふさがなくても周囲への音漏れを最小限に抑えることができる。これにより、音漏れを気にせず、かつ周囲の音をクリアに聞き取ることができ、顧客からの呼びかけにもすぐに気づけるため、接客やチーム内コミュニケーションを妨げない。「intro knot 2.5 Curl-Cord」は耐久性向上のため、伸縮性のあるカールコードと断線しにくいストレートプラグが採用され、新開発のドライバーにより音質や音圧も向上している。
「BONX Stick」の核となるのは、NTTの特許技術「Magic Focus Voice」。本技術は、2つのマイクに音が到達する時間差を利用して話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」をハイブリッド処理することで、周囲の騒音を除去し、発話者の声だけをクリアに相手に届ける。これにより、デスクレスワーカーは快適な現場コミュニケーションを実現できる。さらに、「BONX Stick」はユーザーが自由に機能を割り当てられる多機能ボタン「BONX Trigger」を搭載。電話の応答やチームメンバーへの簡単なリアクション送信だけでなく、現場とAIをつなぐ役割も果たす。例えば、BONX Triggerを押して起動するAIアシスタントに話しかけることで、介護現場での介護記録システムへの音声入力などが可能となり、「BONX Stick」は単なるコミュニケーションツールを超え、デスクレスワーカーの業務効率化と生産性向上に貢献する新しい音声インターフェースとしての役割を果たす。
すでに試験的に使用した企業からは「着けているのを忘れるほど快適」「どこから話しかけられても声がクリアに聞こえる」といった声が寄せられており、長時間のイヤホン使用に伴う課題解決の一助となることが期待されている。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当