NHK 部局長等幹部人事~取材・制作力の強化など

 NHKは、2025年7月1日付で発令する部局長等幹部人事の異動について発表した。一部7月1日以外の発令がある。
人事異動のポイントは以下の通り。

取材・制作力の強化
経営計画に掲げるコンテンツ戦略(6つの柱)の確実な実現にむけ、取材・制作部門へのパワーシフト、重点配置を進める。“信頼のジャーナリズム”の実現に向けて、フェイクニュース対策の高い専門性を持つ人材を、情報発信の統括に配置する。主要コンテンツの制作体制を万全にするため、各分野の経験・専門性を持つ人材を増員配置する。
インターネット必須業務化への対応
放送(テレビ・ラジオ)と配信(NHKプラス)の運用・監視にあたる編成統括業務を一体運用する体制を整備するなど、インターネット必須業務化を実行する体制を確保する。
情報棟移転に向けた対応
情報棟の設備整備・運用を主導する技術の中核人材を確保して対応にあたらせるほか、報道局で情報棟移転の司令塔を担うグループに、制作・システムに精通している人材を増員配置する。
視聴者対応の体制整備
経営計画にかかげた支払率の水準維持のため、本部組織を強化するほか、「新たな営業アプローチ」を確実に推進する実行体制を整備する。
若手の登用
多様な価値を生み出し、活力ある組織を実現するため、活躍する若手を抜擢し、30代の15名を基幹職に登用する。
女性の活躍 ※ 4月発表分も含む
活力ある組織の実現に向け、本部の部局長に女性を新たに2名(監査委員会事務局長、デザインセンター長)配置したほか、地域局長にも新たに女性3名(大阪局、横浜局、宮崎局)を配置した。女性の局長は、本部で7人、地域で9人となる。なお、異動後の女性管理職比率は14.0%。

 ※発令日の記載がないものは7月1日付
本部局長
監査委員会事務局長 宮本愛子(現監査委員会事務局 専任局長)
情報公開センター長 田中淳則(現名古屋放送局コンテンツセンター専任部長(8月1日))

拠点局・地域放送局 局長
千葉放送局 局長 臼坂光二(現経営企画局 専任局長)
宇都宮放送局 局長 宮嶋有樹(現デザインセンター 映像デザイン部長)
さいたま放送局 局長福島正広(現視聴者局 営業システム部長)
神戸放送局 局長 古屋浩(現報道局 専任部長(8月1日))
奈良放送局 局長 上村晴彦(現佐賀放送局 副局長)
大津放送局 局長 湯川雅史(現大阪放送局 副局長)
金沢放送局 局長 松木昭博(現金沢放送局 コンテンツセンター長)
静岡放送局 局長 二宮徹(現松山放送局 副局長(6月23日))
福井放送局 局長 山田隆史(現総務局 専任局長)
岡山放送局 局長 名越章浩(現横浜放送局 副局長)
松江放送局 局長 皆川信司(現視聴者局 専任局長)
山口放送局 局長 森山真彦(現グループ経営戦略局 専任局長)
北九州放送局 局長 森茂樹(現報道局映像センター 専任部長)
熊本放送局 局長 馬場広大(現グループ経営戦略局付(NHKグローバルメディアサービス 専務取締役))
長崎放送局 局長 松岡大介(現コンテンツ戦略局メディア編成センターエグゼクティブ・プロデューサー)
宮崎放送局 局長 石丸容子(現報道局 専任部長(8月1日))
大分放送局 局長 朝鍋辰博(現経営委員会事務局 専任局長)
沖縄放送局 局長 笠間毅(現福岡放送局コンテンツセンター専任部長(8月1日))
山形放送局 局長 中谷文彦(現プロジェクトセンターエグゼクティブ・アナウンサー)
帯広放送局 局長 柴田勇一(現首都圏局経営管理センター 専任部長)
室蘭放送局 局長 関根保夫(現視聴者局付(NHK財団))
(全文は6月23日号3面に掲載)