
東芝、「モジメタ」の提供を開始~映像に特化したAIテロップ文字認識
東芝デジタルソリューションズ(神奈川県川崎市、島田太郎社長)は、映像コンテンツを扱う放送局などのメディア企業向けに、AIテロップ文字認識「モジメタ」の提供を開始すると発表した。映像に含まれるテロップなどの文字情報を高い精度で認識しデジタルデータ化することで、特定シーンの抽出作業の迅速化や、テロップミスや不適切表現の自動検出による映像の確認作業の品質向上など、文字情報に関わる幅広い業務をサポートする。
近年、日本の放送局には、開局から60周年を超える局が増えており、貴重な映像資産を再編集・再活用するなど、映像資産のマルチユースが積極的に進められている。しかしながら、膨大な映像資産が蓄積されている各局の映像アーカイブシステムでは、番組単位またはシーン単位でメタデータを付与して管理していることが多く、タイムコードなどフレーム単位で映像を抽出することが求められる映像編集の現場などでは、目的の場面の迅速かつ正確な抽出が課題となっている。
電波タイムズの取材に対して「モジメタは2019年ころから評価を開始し、2023年に本格的に開発をスタートしました。コピーライトなど権利情報の確認や、エンドロールの書き起こしなどメタ情報の付与など、文字情報に関わる業務の効率化のニーズを受けて複数のお客さまにご協力いただきながら商品化を進めてきました。
モジメタは年間契約、1サーバー1ライセンス、オンプレミスの月額サブスクリプションサービスです。イベント利用など、スポット的なご利用をご希望のお客さまに対しては、1カ月単位のご提供も可能です。価格は個別見積もりです。API形式で提供されるソフトウェアソリューションで、GUIは持たず、既存の業務システムや映像処理フローに柔軟に組み込むことが可能です。
販売計画は回答を差し控えさせていただきますが、放送局のお客さまのデファクトスタンダードになるよう規模の拡大を目指したいと考えています」(メディアコミュニケーション担当)。としている。
(全文は6月23日号3面に掲載)
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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