2025年6月27日(7827号)

 マツダと一般社団法人日本自動車連盟中国本部(JAF中国本部)は、「交通安全・防災活動等に関する包括的連携協定」を締結した。また、締結式では、近年増えている水害による被害を減らしたいというJAF中国本部の思いを受けて、マツダが製作した「道路冠水時水圧体験ドア」が公開された

▼マツダは、JAF広島支部が主催する広島市内の小学校・中学校・高等学校の児童・生徒を対象とした「JAF広島支部交通安全みらいプロジェクト」に、2021年から参画している。このほど締結された包括的連携協定を踏まえて、防災意識を高める活動にも貢献する

▼「道路冠水時水圧体験ドア」は、実車のドアおよびシートで構成されたデモ機であり、組み込まれた専用スプリングをロックすることで、水深60㌢㍍程度の道路冠水時にドアを開く際の水圧を再現する。近年、局地的な大雨、都市型水害が全国各地で頻発しており、災害に対する意識や知識の向上を図る活動を通じて、自分と他人の命を守る行動につなげることを狙いとしています。今後、JAF中国本部が参加する防災や交通安全に関する啓発活動に使用される

▼道路冠水時、クルマのドアが開かなくて痛ましい事故につながるケースも多い。事前に道路冠水時にドアを開く際の水圧を経験することで万が一の災害時の備えになってほしい。(T)