
NHK2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』主演発表会見 もう一人のヒロインは上坂樹里
主人公は明治の世、看護の世界に飛び込んだ2人の女性
NHKは2日、2026年の春から放送される連続テレビ小説「風、薫る」の主演発表会見を東京・渋谷の放送センターで開いた。
連続テレビ小説第114作「風、薫る」は、文明開化が急速に進む明治時代、看護師という職業の確立に貢献した実在の人物をモチーフにした物語。主人公は当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ2人の女性。激動の時代、傷ついた人々のために奔走し、新たな風を起こす、ちょっと型破りな2人のナースの冒険物語となる。脚本は「病室で念仏を唱えないでください」(TBS)、「剣樹抄~光圀公と俺~」「幸運なひと」(NHK)などを手掛けた吉澤智子。
会見では、すでに出演が決まっている一ノ瀬りん役の見上愛とともに、もうひとりの主人公・大家直美役を上坂樹里が演じることが発表され、檀上に2人のヒロインが揃って登場した。
上坂は神奈川県出身の19歳。2021年にデビューし、一昨年にはNHKのドラマ「生理のおじさんとその娘」で娘役を演じ大きな反響を得たほか、今年のTBSドラマ「御上先生」で生徒役を演じ、注目を集めた。
上坂が演じる大塚直美は、生後間もなく母親に捨てられるも、恵まれない環境の中でしたたかに生き、多少の嘘やズルも厭わない女性。
「温かくて優しい風を毎朝、お届けできるように精一杯頑張ります」
2410人が応募したオーディションで選ばれた上坂は「結果を聞いたときは頭が真っ白になりました。いまだに夢をみているようで、この場に立っていることが夢のようです」と感激の面持ちで、「私はこのお仕事をはじめてからずっと、夢を聞かれたときは〝朝ドラのヒロインになる〟と言い続けてきました。その夢が叶い幸せですし、とても嬉しいです」と心境を語った。また自身が挑む大家直美という人物については「私とは正反対の人だなと感じています。すごく人間味にあふれていて、ずる賢いところもあります。でも、そのなかに強さだったり優しさだったり、いろいろなものを含めて人間味あふれる人だと思っています」とコメントした。そして「昔の時代を生きて、看護師を演じること、すべてが初めてのことばかりです。大家直美とともに私自身も一緒に成長していけるように撮影にのぞみたいと思います。見てくださっている方に温かくて優しい風を毎朝、お届けできるように精一杯頑張ります」と意気込みを語った。
記者からバディを組むことになる見上の印象を聞かれると「太陽のような方だなと思っています。初めてお会いしたとき、すごく緊張していましたが、やさしく話しかけてくださいました。これから、一緒に私も頑張ろうと思いましたし、見上さんの胸を借りながら精一杯演じたいです」と微笑んだ。
見上は上坂の印象を「数週間前に初めてお会いしたのですが、後ろの壁が透けて見えるくらいの“透明感”にびっくりしました! 実際にお話しをしてみると、ご本人の〝芯の強さ〟を感じる瞬間が多く、とても素敵な〝大家直美〟を演じるのだろうなと確信を持ちました。私も一緒に引っ張っていってもらいたいと感じる方ですので、皆さんも楽しみにしていただきたいと思っています」と話しつつ、「りんと直美が出会ってすぐに〝バディ〟になったかというと、きっとそうではない部分もあると思っています。きょうはまだ少し緊張している雰囲気もありますが、これからお互いの距離感を近づけていく時間をすごく大切にしていきたいです。今後、いろいろなお稽古に2人で挑戦していくので、無理せず自然体で〝一ノ瀬りん〟と〝大家直美〟のバディ感を高めていけたらなと思っています。2人がどんな瞬間も一緒に手を取り合って歩んでいくストーリーになると思うので、1年間の撮影期間をともに支え合いながら頑張りたいです。一緒に楽しみましょうね」と上坂に語り掛けた。
連続テレビ小説「風、薫る」は、今年の秋に撮影が始まり、来年春から放送される予定。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
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