一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟 「41回ATP賞テレビグランプリ」最優秀作品を発表

7月24日に都内で受賞式を開催  ■  グランプリを発表

 

一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟(ATP、東京都港区福浦与一理事長)はこのほど、「41回ATP賞テレビグランプリ」のドキュメンタリー部門、情報・バラエティ部門、ドラマ部門の最優秀作品を発表した。7月24日に都内で開催される受賞式で最優秀賞3作品の中から最高賞のグランプリが発表される。また、優秀新人賞4名の中から最優秀新人賞がATP会員社の投票により決定する。

 

ドキュメンタリー部門、情報・バラエティ部門、ドラマ部門の最優秀賞は以下の通り。

 

ドキュメンタリー部門
「NHKスペシャル 法医学者たちの告白」
製作/ビジュアルオフィス・善、NHKエデュケーショナル
放送/NHK総合

 

 

警察や検察から解剖の依頼を受け、死因を判定する法医学者。判断を間違えば、犯罪を見逃したり、えん罪を作り出したりすることにつながる。彼らの仕事は科学的で中立性が高いと信じられてきたが、検察側と弁護側の鑑定結果が対立するケースも少なくない。裁判のやり直し=再審において争点になることも多い。法医学者になる医師も減っている。一体何が起きているのか。法医学者たちの初めての告白から日本の司法制度の課題に迫る。

 

情報・バラエティ部門
「ステータス#2 メシア~究極のストラディバリウス~」
製作/ヽヽ Film & Media、NHKエデュケーショナル
放送/NHK総合

 

 

所有すれば「ステータスシンボル」となる名品逸品を取り上げ、その魔力、美、伝説に触れながら、本物の感触を求めて、いささか無謀な旅に出るシリーズの2回目。今回はバイオリンの名器「ストラディバリウス」に迫る。17~18世紀イタリアの職人が生み出したこの楽器をめぐる驚くべき逸話の数々。中でも「究極」と言われるのが、通称「メシア」。その伝説の「音」を追い求めて、我々はまた無謀な旅に出た。

 

ドラマ部門
「プラチナイト木曜ドラマ クラスメイトの女子、全員好きでした」
製作/テレパック
放送/読売テレビ

 

 

中学時代のタイムカプセルに入っていた作者不明の小説を、パクって文学賞に応募したところ受賞してしまった枝松脛夫という小説家志望の男が主人公。枝松は、自分の盗作を隠すために、新の作者を探すためにかつてのクラスメイトを訪ねて回る。その中で、かつてクラスメイトの女子、全員に恋をしていた自分の思い出が蘇っていく回想ハートフルコメディドラマ。

 

ATP賞は、日本の映像コンテンツ産業の重要なプレイヤーである製作会社、やクリエイターの社会的機能を高めるために、創り手自らが審査をする賞として1984年に創設された。ATPへの加盟・非加盟を問わず、毎年200本近い放送・配信番組が応募され、夏に行われる受賞式の場で、その頂点であるグランプリが発表される。