
[NHK]放送100年 福岡発ラジオドラマ『JOLK~戦時下を生きたアナウンサーたち~』ラジオ第1で6月15日に全国放送
戦時下、福岡放送局アナウンサーたちの苦闘を描く
NHK福岡放送局(JOLK)が制作し、九州・沖縄エリアで今年3月に先行放送されたラジオドラマ『JOLK~戦時下を生きたアナウンサーたち~』が6月15日、ラジオ第1で全国放送される。
舞台は太平洋戦争末期の福岡放送局。当時、東京放送局のアナウンサーたちは日本軍の進撃を雄々しく伝え、国民の戦意を高揚させた。しかしその一方、各地の天気予報番組は重要な軍事情報として放送が中止された。その結果、台風が接近してもごく限られた内容しか伝えられず、犠牲者が出る状況に福岡放送局のアナウンサーたちは無力感にさいなまれる。やがて戦況は悪化し、ついに福岡県も米軍の空襲の標的になる…。
出演は、NHKアナウンサーの一橋忠之、姫野美南、小林将純、道上美璃、塚本貴之、柴崎行雄と、地域番組「ロクいち!福岡」で気象キャスターを務めている吉竹顕彰。さらにオーディションによって選ばれた福岡県内の高校生7人。
制作にあたりドラマに登場する人物たちは、アナウンサーたちが独自取材した情報や現在残されているわずかな文献を参考に構築した。昭和19年に入局した元NHKアナウンサーの大山ツヤ子さんには、大山さんの同期で福岡放送局に配属された女性アナウンサーの思い出や時代背景、仕事ぶりなど、当時の様子を聞いた。さらに東京・愛宕のNHK放送博物館に残っていた、戦時中のアナウンサーの採用試験の成績表も参考にした。昭和15年に入局したあるアナウンサーの採用試験の成績表には「態度」の欄に「謙譲」、「意思」の欄に「強固」、「努力」の欄に「非常ナル努力家」と読める記述があり、ここから着想を得て人物の個性や戦争観などが固められた。
オーディションで選ばれた福岡県内の高校生たちは公開収録までアナウンサーと稽古を重ね、時代背景や人物の心情を音声でどう表現するのか、周りと話し合いながら探った。なかには時代背景を緻密に調べ、自身が演じる役がその時代にどんな思いを抱いていたのか想像しながら臨む生徒も。そんな高校生たちの熱演も聞きどころの一つだ。
■番組概要
『JOLK~戦時下を生きたアナウンサーたち~』
【放送】ラジオ第1/6月15日(日)午後1時10分から。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当
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