
アンリツと高砂製作所、リアルとバーチャルを融合したバッテリー試験
アンリツとグループ会社である高砂製作所は、「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展した。高砂製作所のブースに自動車開発を支援する2つの試験ソリューションを出展した。
1点目の展示ソリューションは、独dSPACE社との共同開発による通信協調型交通弱者(VRU)保護シミュレータ。同ソリューションは、自動車からは見えにくい歩行者や自転車などの交通弱者の接近を車両に高速通信で知らせるシステム用のシミュレータ。飛び出す自転車や歩行者を事前に察知。歩行中の高齢者や幼年者、自転車運転者のような交通弱者と自動車との衝突による交通事故は、世界的な社会問題となっている。dSPACE社とアンリツは、自動車からは見えにくい交通弱者の接近を、高速通信で自動車に知らせる交通弱者保護システム用のシミュレータを開発した。物陰から飛び出す自転車の事前察知など、さまざまな事故ケースをコンピュータ上で再現することで、より確実に交通弱者を保護できるシステムの開発を支援し、交通事故削減に貢献する。
2点目は「EV開発を加速する電力エミュレーションシステム」。高砂製作所製の試験電源を用いて実車相当のバッテリ評価試験環境を再現する。同システムは、高精度な電力制御技術を活用することで、開発の初期段階での設計検証を徹底し、開発プロセスの効率化を実現する。
具体的には、アンリツの環境計測カンパニーは、高砂製作所ブースで「Power―HIL」を参考出展した。これはリアルとバーチャルを融合したバッテリー試験。
ここでの背景と課題は
▽EV開発の競争激化により、さらなる効率化が必要
▽開発初期での試作バッテリ評価が開発期間短縮のカギとなる―こと。
写真は 高砂製作所のブース
全文は6月2日(月)付け4面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
最新の投稿
筆心2025.06.132025年6月13日(7821号)
レポート2025.06.13イームズロボティクス、レスキューKショートセミナーを開催
レポート2025.06.13ブルーイノベーションなど、国産ドローンポートの試作機を公開
開催情報2025.06.11東京電機大学、好評の小学生向け体験型ワークショップ