アンリツ、eMobility向け評価ソリューションを北米市場へ展開開始

アンリツ(社長 濱田 宏一 以下、アンリツ)は、eMobility向け評価ソリューションとして、充放電・バッテリエミュレーション[※1] テストシステム「RZ-X2-100K-HG」およびPower HIL(Power Hardware-in-the-Loop)ソリューションを中心に、北米市場への展開を開始します。これらはグローバル展開の第一歩となる取り組みであり、今後の市場拡大を見据えた重要な施策です。こうした取り組みの一環として、2026年1月6日から1月9日まで米国ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2026」において、これらのソリューションを出展します。

◆RZ-X2-100K-HGについて
充放電・バッテリエミュレーションテストシステム「RZ-X2-100K-HG」は、アンリツグループの高砂製作所が開発した、高電圧・大電流に対応した充放電試験とバッテリエミュレーションの機能を持つテストシステムです。本システムは、車載バッテリおよびパワートレインデバイスの性能、耐久性、安全性等の試験に用いられます。

◆Power HILについて
Power HIL(Power Hardware-in-the-Loop)は、HIL(Hardware-in-the-Loop)に「実電力供給機能」を加えたバーチャルとリアルを組み合わせた拡張型シミュレーション技術です。Power HILは、実電力を伴う仮想車両環境を構築し、EVの走行試験や複数の充電規格に対応した充電試験を現実に近い条件下で再現します。これにより、バッテリ性能や安全性や充電互換性などの評価を、実車を用いることなく高精度かつ効率的に実施できます。

◆CES(Consumer Electronics Show)
CESは、米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー展示会です。CES 2026は2026年1月6日から9日まで行われ、最新の電子機器やモビリティ、エネルギーなど次世代分野の革新的技術が集結します。世界中の企業やスタートアップが参加し、業界トレンドを発信する国際的イベントです。

※1 バッテリエミュレーション
実際のバッテリの挙動(電圧・電流・内部抵抗など)を電源装置で模擬し、車載機器がどのように動作するかを評価する技術。