【シーテック2024】ミライト・ワン、『3Dプロジェクタによる都市モデルの体験』
通信建設大手のミライト・ワン(東京都江東区、中山俊樹代表取締役社長)は、「CEATEC 2024」に出展し「技術と挑戦で『ワクワクするみらい』を共創する ~街づくり・里づくり2024~」をテーマに掲げ、合計23の製品やソリューションを展示した。
ミライト・ワンの3D計測ソリューション「mapry測量」も注目を集めた。3次元データを簡易に取得して測量業務を効率化
ミライト・ワンではマプリィの3D技術を活用して、あらゆる分野での調査・測量・点検業務を効率化する現場ソリューションを共同で展開している。商品の特徴は①手軽に点群を取得=LiDARは据え付け不要。スマホから短時間でデータの取得が可能②シーンに応じたラインアップ=近距離、中距離、長距離の現場のデータ取得、ポケット式、バックパック式など③圧倒的な低コスト=LiDAR機器は25万円~の提供を実現。商品ラインアップは▽「mapry測量」(iPhone)=スマホからデータ取得が可能。GNSS「R1」との組み合わせで高精度位置情報を取得し、座標の探索ができる▽「LA01」(200mLiDAR)=高精度なカラー点群の取得ができる。レーザー照射が長距離なので、踏み入ることが難しい現場の現況把握に▽「LA03」(40mLiDAR)=背負ってハンズフリーで簡単にデータの取得が可能。反射強度から立木解析、地形データの作成にも活用。利用イメージは①現況調査で簡易に3Dデータの取得をしたい②現場で距離や面積の計測をしたい③杭打ち機能で基準点の探索をしたい―など。
グループ会社の国際航業は、高精細かつインタラクティブな地理空間情報コンテンツ『3Dプロジェクタによる都市モデルの体験』を展示紹介した。スマートシティ実現に向けた都市計画立案、都市活動のシミュレーション、都市分析などデジタルツインの実現に欠かせない3D都市モデルを紹介した。同社は、地理空間情報データ基盤整備と建設コンサルティングを通じ培った経験と知見を活かし、スマートシティに必要とされるデジタルツインの実現に向け、3D都市モデルデータ整備を推進している。3D都市モデルは、スマートシティ実現に向けた都市計画立案や、都市活動のシミュレーション、分析等の高度化が期待できる。同社が整備している地理空間情報データを原典とし、用途にあわせた3D都市モデルを作成するソリューションとなっている。3D都市モデルは視認性・再現性であることに加え、形状の詳細度・利用用途にあわせた4つのレベルのモデル(LOD=それぞれ建物の詳細度が異なるモデル)で作成する。
写真は ミライト・ワンの3D計測ソリューション「mapry測量」
全文は11月8日付け4面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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