
NEC、「BluStellar」を中核にDX事業を強化
NECは、5月30日に本社で、森田隆之取締役代表執行役社長兼CEO、 吉崎敏文執行役Corporate SEVP兼CDOがDX事業戦略説明会を開催した。「BluStellar」に重点を置き、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業の進捗状況および今後のDX事業戦略を説明した。
同社は、顧客と社会の変革を実現するため、「BluStellar」(ブルーステラ)を中核とするDX事業を強化する。具体的には、生成AI技術を生かしたBluStellar Scenario」(ブルーステラ・シナリオ)の高度化と製造業や航空宇宙産業、金融業、通信業、ガバメント領域などの業種シナリオの拡充とともにグローバルへの展開を進める。多様な業種・領域における顧客の業務変革とビジネス拡大につなげる。
「BluStellar」は、実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題と顧客の経営課題を解決に導き、顧客を未来へ導く価値創造モデル。
現在、社会は、分断の深刻化やパワーバランスの変化、保護主義的な政策の台頭により経済不確実性に直面している。さらにAI技術の進化と浸透により、生成AIを業務活用する企業や団体が増え、生産性が向上し始めている一方、データ主権の確保や高まるサイバー攻撃のリスクへの対策が喫緊の課題だ。このような目まぐるしく変化するビジネス環境において、企業や団体は変化を予測し、継続的に変革し続けることが求められている。
これまでNECは、テクノロジーカンパニーとして自らを変革するとともに、先進技術の社会実装を通じて、顧客と社会の変革に貢献してきた。例えば、コンサルティング領域では、Human×AIコラボレーションというコンセプトのもと米Miro社と協業し、AIを駆使した革新的なコンサルティング・アプローチを進めるとともに、2025年度中にコンサルティング人材を国内最大規模の1万人に増やすことを目指している。
今後NECは、顧客のビジネス変革をさらに加速させるために、顧客の経営アジェンダを起点として顧客を未来へ導く価値創造シナリオ「BluStellar Scenario」の高度化・拡充を図る。
写真は 森田社長
全文は 6月6日(金)付け5面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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