バーチャルプロダクション

ソニー 「CES」で革新的なテクノロジー紹介 独自開発した紙素材で環境負荷を低減

ソニーグループは、米国ネバダ州ラスベガスにて現地時間1月9日(火)より開催された「CES 2024」に、「Powering Creativity with Technology」をテーマとして出展した。
クリエイション技術からファンエンゲージメント、感動空間の拡張までクリエイターの創造力を支え、世界を新たな感動で満たす、魅力的な表現やエンタテインメントを生み出すための革新的なテクノロジーや取り組みを紹介した。
ブースでは、昨年使用した素材の再利用や大きな構造体を減らすデザインなど、環境負荷低減につながる取り組みも行っている。また、展示パネルには、ソニーが開発した紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を使用しているという。
展示概要は以下の通り。
◎「Expanding Creativity:革新的なテクノロジーで制作環境に新たな可能性をもたらす」
▽「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE) の次世代ビジュアライゼーション(事前映像化)施設:Torchlight」ソニーは、世界で最もオープンで先進的なリアルタイム3D製作ツール「Unreal Engine」を提供するEpic Gamesと協業し、独自の最新技術を搭載した次世代ビジュアライゼーション施設『Torchlight』を公開。Torchlightは、ソニーのデジタルシネマカメラ『VENICE』を使った撮影手法を「Unreal Engine」上でシミュレーションできる『Virtual Production Tool Set』を活用し、映画製作者が撮影前にリファレンスとなる映像の制作を可能にする。モバイルモーションキャプチャー『mocopi』など、さまざまな技術を組み合わせたTorchlightは、クリエイターがリアルタイムで創造性を発揮できるワークフローをサポート。
▽「進化する映像制作 – ソニーグループ連携で広がるバーチャルプロダクションの取り組み」ソニーは、クリエイターの創作を支援するため、新しいコンテンツ制作手法「バーチャルプロダクション」の普及をテクノロジー開発から制作ソリューションの提供まで推進している。コンテンツ制作では、イメージング、センシング、ディスプレイ技術などをいち早く複合的に組み合わせるとともに、ゲームエンジンによるリアルタイムレンダリングも活用。Pixomondo、ソニーPCL、SPEが、プリプロダクションからバーチャルプロダクションでの本撮影、ポストプロダクションまでの一貫した制作ワークフローとインフラをグローバルに提供。(全文は1月15日付3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。