キヤノン 4K放送用対応ポータブルズームレンズ 高倍率27倍で最大394mm超望遠撮影可能

キヤノンは、2/3型センサー搭載の4K放送用カメラに対応するポータブルズームレンズの新製品として、新開発のデジタルドライブユニット「e―Xs V」を搭載した望遠モデル「CJ27e×7・3B」を2024年8月下旬に発売すると発表した。価格はオープンだが、市場推定価格は462万円前後(税込)を見込んでいる。
同社は1958年に国産初のTVカメラ用フィールドズームレンズを発売、2027年に放送レンズ発売70周年を迎える。この間、世界最高倍率の100倍ズームレンズ(2003年)、クラス初の4Kポータブルズームレンズ(2016年)、8K放送用ズームレンズ(2019年)などを発売してきた。
高い光学性能と高い機動性を兼ね備えたキヤノンポータブルズームレンズは、これまでもスポーツ中継/報道や映像制作での撮影スタイルに貢献してきた。今回、新たに「CJ27e×7・3B」をラインナップに追加することで、フィールドズームレンズから置き換え需要の高いスタジオでの番組収録や、小型かつ望遠が求められる防災・監視用途など幅広く撮影現場をサポートする。
また、新開発のドライブユニットe―Xs Vを展開していくことにより、様々な撮影特機を使用するリモートやバーチャルプロダクションでの多様化する撮影ニーズに応えていくという。
スタジオの全景や広大な景色などの撮影に適した広角端7・3mmと、使用頻度の高い焦点距離を幅広くカバーする高倍率27倍ズームを両立し、望遠端197mmまでの撮影が可能。また、2倍のエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、ズーム域を2倍に切り替えることで望遠端394mmまでの撮影領域でも、高精細な映像表現が可能になる。
(全文は4月15日号3面に掲載)

画像は「CJ27e×7・3B」