民放連 遠藤会長が会見「課題は人権とデジタル」フェイク動画への懸念示す

 一般社団法人 日本民間放送連盟は3月21日、都内で定例会見を開いた。会見には遠藤龍之介会長が登壇し、同連盟の課題などについて言及した。
 今年6月に2期目の再任が内定している遠藤氏は民放事業者が現在、置かれている現状と課題について「これまでの在任中に浮き彫りになった課題は人権問題とデジタル。デジタルはインターネット活用の在り方、プラットフォーム事業者との向き合い方、生成AIおよびニセ情報に対する対策等々多岐にわたる。テクノロジーの進化が激しい昨今、我々民放事業者が社会から信頼され続けるためにはこの2つの課題が非常に重要な課題であり、次の任期でも継続して全力で取り組んでいく」と語った。
 昨今、各所で注目されているオリジネーター・プロファイル技術について、民放連としてどのように取り組んでいくか、という質問に対し「今はルール作りの段階と聞いているが、ディープフェイク動画を防止するための方法として非常に有効であると聞いている。民放連では昨年末にデジタル戦略特別部会を立ち上げ、今年の年明けから稼働している。オリジネーター・プロファイル技術については同部会で検討していく予定だ」と報告した。

(全文は3月29日付け3面に掲載)

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村上潤一
テレビ・ラジオの番組および会見記事とデジタル家電(オーディオ等)、アマチュア無線を担当しています