ATENジャパン 設立20周辺記念式典を開催 日本KVM市場でトップシェア目指す

ATENジャパンはこのほど、都内ホテルで「ATENジャパン設立20周年記念式典」を開催した。ユーザーや代理店、同社社員などを含め約100名が参加、盛大に実施された。
同式典には台湾本社の社長であるKevin Chen氏も参加した。Kevin氏、「ATEN インターナショナル CEO で同時にATEN ジャパンの代表を務めておりますKEVIN でございます。
ご来賓の皆様には、平素より多岐にわたるご支援を賜り、誠に有難うございます。また、本日は弊社創立20周年記念式典に多数ご来場いただき、重ねてお礼申し上げます。
さて、冒頭で放映した映像の中に、目利きの方は犬のぬいぐるみをはじめとして、あまり見覚えのない製品が多数あったことに気が付いたかもしれませんが、ATEN設立当初は、現在のような製品はまだ作っておらず、実に多種多様な製品開発に取り組んでいた頃がございました。
小さいさいころから機械いじりが大好きだった私は、特に深く考えず、将来工場を建て、モノ作りに没頭する日々が送れればよいとだけ考えておりました。このため、何のあてもなく、いきなり工場を建て、その後に客探しをする逆転思考で始めたものですから、設立当時の会社経営は非常に大変なものでした。
その頃はまだポケベルさえなかった時代に、今ではとてもメジャーなアマゾンのアレクサ等スマートホームデバイスの前身ともなる家庭用自動コントローラーを開発し、とても斬新な製品ではあったのですが、時代がまだ追いついておらず、まったく買い手が見つかりませんでした。
会社を軌道に乗せる為には、自分の作りたい製品だけではなく、必要とされるものを作らなければならないと自覚し、方向転換して考え付いたのが、マイクロプロセッサを搭載した多機能型の防犯器の製品です。これがヒットして、ようやく会社の経営が安定するようになりました。
そして次に着眼したのは、当時はネットワークもなく、パソコンやプリンター等が非常に高価な時代でしたから、プリンターのオートスイッチを生産したのですが、皆様もご存じかと思いますが、当時はアメリカの人気ドラマであるナイトライダーが台湾でも流行り、主人公の相棒の車であるナイト2000 の左右に光る赤いフロントライトを参考に、これをオートスイッチの切り替え時の演出に仕立てたところ、とても好評で、大ヒット商品となりました。このような形で、ユニークでかつ実用性の高い製品を次々にリリースし、この後ついにKVMスイッチにたどり着くことになります。(全文は4月3日号3面に掲載)

画像は本社社長のKevin Chen氏