「FUJINON HZK24―300mm」

富士フイルム ズームレンズ「FUJINON HZK24―300mm」 映像表現と操作性を両立

富士フイルム(東京都港区、後藤 禎一社長・CEO)は、シネマライクな映像表現と放送用レンズの操作性を両立した放送用ズームレンズ「Duvoシリーズ」から、初のポータブルタイプとなる「FUJINON HZK24―300mm」(愛称「Duvo Portable」)を3月下旬より発売すると発表した。価格はオープン。
「FUJINON HZK24―300mm」は、2つの大型センサーに対応するデュアルフォーマット方式を採用したレンズ。撮影現場で頻繫に使用される焦点距離24―300mmをカバーする12・5倍ズームながら、全長270・5mm・重さ2・95kgの小型軽量を実現し、高い機動性を発揮する。
現在、放送業界では、ボケ味やハイダイナミックレンジを生かした没入感のある映像を表現するために、シネマ業界で採用されている大型センサーを搭載したカメラによる撮影が増えている。現在、撮影に使用されるレンズには、大型センサー対応のシネマカメラ用レンズが主流だが、こうしたレンズは映画やCMなどの撮影用途に最適化されているため、放送用レンズと比べてズーム倍率が限られている。また、フォーカス操作専門の人員も必要であるなど、放送業界での撮影と異なるオペレーションが生じる。
そこで同社は、2つの大型センサーに対応するデュアルフォーマット方式を採用し、シネマライクな映像表現と放送用レンズの操作性を両立した放送用ズームレンズ「Duvoシリーズ」を展開。製品ラインアップの拡大を進めている。(全文は3月15日号3面に掲載)

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。