国土交通省、水害リスクマップのポータルサイト開設

 国土交通省では、これまで、住民の避難等を目的として、洪水ハザードマップのもととなる洪水浸水想定区域図(想定最大規模の洪水を対象)を作成・公表してきた。これに加え、このほど、防災まちづくりや企業立地の参考となることを目的として、「水害リスクマップ(浸水頻度図)」を作成し、ポータルサイトを開設した。 水害リスクマップ(浸水頻度図)は、多段階の浸水想定図(発生頻度は小さいものの浸水範囲が広い大規模な洪水や、浸水範囲は狭いものの発生頻度が高い小規模な洪水など、様々な規模の洪水の浸水想定図)を重ね合わせたもので、今回開設するポータルサイトでは、全国の国管理河川の水害リスクマップと多段階の浸水想定図をまとめて確認することができる。 今後、水害リスクを踏まえた、まちづくりや企業の立地選択等での更なる活用促進に向け、流域治水協議会等を通じて情報共有を図り、議論を深めていく。 ポータルサイトのURLは次の通り。https://www.mlit.go.jp/river/kasen/ryuiki_pro/risk_map.html  サイト内の『多段階の浸水想定図』は高頻度から中頻度で発生する降雨規模毎(年超過確率10分の1、30分の1、50分の1、100分の1、150分の1または200分の1)に作成した浸水想定図。今回公表した図は、国管理河川からの氾濫による浸水のみを対象としている。  サイト内の『水害リスクマップ』(浸水頻度図)は、多段階の浸水想定図を用いて、降雨規模毎の浸水範囲を浸水深毎(0・0㍍以上、0・5㍍以上〈床上浸水以上〉、3・0㍍以上〈1階軒下浸水以上〉)に重ね合わせて作成した図面。今回公表した図は、国管理河川からの氾濫による浸水のみを対象としている。 なお、一定の条件下でのシミュレーション結果であり、雨の降り方や内水も含めた浸水形態 によっては実際の浸水状況と異なる場合がある。