情通審 無線LANシステムの高度化検討

情報通信審議会の情報通信技術分科会の陸上無線通信委員会は、平成14年9月30日付け諮問第2009号「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「広帯域無線LANの導入のための技術的条件」及び「無線LANシステムの高度化利用に係る技術的条件」について検討を行ってきた。 このほど、陸上無線通信委員会報告(案)を取りまとめ、8月18日(金)までの間、意見を募集している。今後、意見募集の結果を踏まえ、報告を取りまとめる。 現在、モバイル端末を用いた4K等の高精細映像の動画再生や、ウェアラブルデバイス等でのAR/VR技術を活用したサービスの利用が進み、トラヒックが増大している状況だ。また、コロナ禍において、テレワークが定着し、リモート業務やウェブ会議の増加、ライブショーやスポーツ中継などの動画視聴サービスは、新しい生活スタイルとも言えるほど馴染んだものになり、無線LANが多く利用されている。 この無線LANの国際規格をまとめている米国電気電子学会(IEEE)では、6GHz帯を含めた次世代の無線LAN規格の策定を進めている。現在の「IEEE802・11ax」の次の無線LAN規格となる「IEEE802・11be」(Wi―Fi7)の策定に向けて議論が進んでいる。(全文は7月26日付け1面に掲載)