
企業等からTEC―FORCE予備員、国交省
国土交通省は、緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)による被災地方団体への支援体制を強化するため、災害対応に係る専門的な知識・経験を有する民間企業等の人材を「TEC―FORCE予備隊員」として募集を開始した。「TEC―FORCE予備隊員」は、災害時に非常勤職員の国家公務員として採用され、TEC―FORCEの一員にて被災地等で活躍する。
国土交通省では、これまでTEC―FORCEを設置し、災害時に被災地における被災状況調査や被害拡大防止、早期復旧等の災害応急対策に関する地方公共団体支援等を実施しているが、今般、TEC-FORCEによる被災地方団体への支援体制を強化するため、災害対応に係る専門的な知識・経験を有する民間企業等の人材を「TEC―FORCE予備隊員」として募集することにした。募集期間は9月17日(水)18時まで。
「TEC―FORCE予備隊員」の募集は、全国の各地方整備局等で行い、全国での登録人数は100名程度を予定。災害時には、必要に応じ「TEC―FORCE予備隊員」の中から個人の事情等を踏まえた派遣調整のうえ採用し、①被災地における情報収集及び関係行政機関との災害応急対策に係る連絡調整(リエゾン)②被災地における被災状況調査③被災地における災害応急対策に必要となる地方公共団体等への技術的助言、を実施するもので活動の主な内容は次の通り。
◎リエゾンとしての活動:リエゾンは、災害が発生又は発生する恐れのある場合に直ちに派遣され、被災した地方公共団体での情報収集や支援ニーズの把握を積極的に行う。また、リエゾンが被災した地方公共団体と地方整備局との太いパイプ役となって連絡調整にあたることにより、TEC―FORCEが迅速な応急対策等の支援を行うことができる。
◎公共土木施設の被害状況の調査:被災状況調査班として、河川や砂防、道路、港湾などの自治体が管理する施設の被害状況を短時間で調査するほか、発災後の橋梁や危険渓流等の安全性の確認等を行う。地方公共団体の円滑な災害申請への活用も想定し、被害状況調査の結果を取りまとめ、被災自治体へ報告する。
◎災害応急対策に必要となる技術的支援:高度技術指導班として、被災地における災害応急対策に必要となる地方公共団体等への技術的助言等を行う
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※リエゾン:災害対策現地情報連絡員(Liaison)「仲介、橋渡し等」という意味のフランス語。