2025年8月18日(7846号)
記録的な猛暑が続いている。気象庁によると群馬県伊勢崎市で41・8度を観測し、国内統計史上最高気温を更新した。茨城、栃木、埼玉、東京の5都県14カ所でも最高気温が40度を超えるなど、勢いは止まらない
▼今やエアコン稼働は必須とも言えるが、日本の産業製品やサービスに関する規格を定めた国家規格であるJIS(日本産業規格)のエアコンの耐熱温度は43度という。最新機種はともかく、古い機種はJIS規格に沿ったものが多く、耐熱温度を超えた状態で稼働を続けると、オーバーヒートにより故障したり効きが悪くなって電気代が上昇する可能性もあり、注意が必要だ
▼対策の一つとして、エアコンの室外機を冷やすという方法がある。理想的なのは直射日光が当たらない日陰の多い場所に設置することだが、それが難しい場合は壁や接地面から距離を置いて通気性を確保したり、断熱効果のあるマットを置く、遮光カバーを設置する、濡らしたタオル等をかぶせたり室外機用ミストを設置して水冷措置をとるといった方法もある。すだれなど簡易的な日よけを設置するだけでも室外機の温度を3~5度下げる効果があるといい、積極的に採用する価値はありそうだ
▼日本気象協会によると、猛暑日の最長連続記録と年間最多記録は年々増加傾向にある。気温上昇の影響は健康被害だけでなく、台風等の気象災害や農作物への影響、水不足や電力需給のひっ迫など枚挙にいとまがない。一つの災害として真正面から取り組む必要がある。(K)