
『うらしま8000』が深度8000m到達
海洋研究開発機構(JAMSTEC、神奈川県横須賀市)は今般、伊豆・小笠原海溝にて、深海巡航探査機『うらしま8000』が国内で開発された航行型の自律型無人探査機(AUV:Autonomous UnderWater Vehicle)として最深の深度8015・8mに達したと発表した。この潜航時には、海底地形及び海底下構造データ取得にも成功し、調査船からは観測できなかった海底谷の細かな地形も把握できたという。
また、深海巡航探査機『うらしま8000』は、本州近海に位置する「拓洋第3海山」にて、急斜面での観測航行、「日本海溝」では東北地方太平洋地震の震源域近傍において、25時34分に及ぶ長時間観測航行にも成功した。
これらの成果を踏まえ、高精度な海底地形図作成や地震調査等への活用が期待されるという。早ければ、来年度にも本格的な運用開始を予定している。