
気象科学館で気象業務150周年企画展
気象庁気象科学館(東京都港区虎ノ門3―6―9)は、気象業務150周年を契機として、同館における学びの内容を深化することを目的に、全国にある災害に関する伝承館などと連携して、定期的に企画展を実施する。
その先陣を切る形で、兵庫県神戸市の「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」と連携し、企画展を8月5日(火)に開始した。10月31日(金)の期間で行う。
気象科学館は、主に事前防災に関する知識の普及啓発のための展示を行っている。
災害発生の結果生じた状況の重大さを伝える展示や、被災後の経験の伝承や被災を通じた防災意識啓発に関する展示は無いが、一方で、全国にはこうした災害を伝承する施設が多くあり、これらの施設と連携することで、気象科学館において事前災害に加え、災害発生後の状況も学習することができる。
気象庁では今般、気象科学館が提供する事前防災に関する学習及び啓発の効果をより高めることを目的として、気象業務150周年を契機に、全国の災害に関する伝承館と連携し、定期的に企画展の実施を開始することにしたもので、連携先の施設においても、気象庁と協力した企画を実施することで、相互に関係を深めていくこととした。
企画展実施の1回目となる令和7年度は、前述のように「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」と連携して実施。同センターは、阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に継承するとともに、その経験を生かし、防災に関する知識や技術の普及を図るために設置された施設。本年は阪神・淡路大震災から30年の節目の都市でもあり、この機会に相互に連携して地震災害についての企画展を実施することにした。
気象庁気象科学館では、今後もざまざまな連携先とともに企画展を開催していく計画としている。
企画展に関する、情報はURL(https://www.jma.kishou/intro/kagakukan.html)にて公表している。
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※気象科学館:東京都港区の気象庁虎ノ門庁舎内2階に設置され、気象、地震、火山などの防災知識について学べる装置や展示物を無料で利用できる施設。気象予報士の解説員が常駐し、疑問について尋ねることもできる。
開館時間は午前9時から午後8時までで、事前予約不要。休館日は毎月第2月曜・火曜(月が祝日の場合は火・水曜日)で8月は休館日なし。年末年始、その他臨時休館日あり。