受信障害防止総務大臣賞に上田の佐藤さん

 総務省信越総合通信局(鈴木厚志局長)と信越受信環境クリーン協議会(会長・笹森文仁信州大学教授)は、今年度の「受信環境クリーン中央協議会」総務大臣賞の表彰式を行った。
 受信環境クリーン中央協議会は、広く受信障害防止に関する知識の普及を図るため、全国の中学生を対象とした「第58回受信環境クリーン図案コンクール」を実施し、未来を担う青少年への理解促進にも取り組んでいる。
 今年度の図案コンクールには、全国で177校1203作品の応募があり、最も優秀な作品である受信環境クリーン中央協議会総務大臣賞に長野県上田市立塩田中学校3年の佐藤菜乃佳さん=写真=の作品が選ばれた。
 全国の作品から信越総合通信局管内作品が選ばれるのは平成16年以来、21年ぶり。
 表彰式は10月31日に同中学校で受賞者、学校職員及び笹森会長出席のもと行われた。笹森氏から佐藤さんに表彰状と記念品が渡された。
 佐藤さんは報道陣の問いに「最初は信じられませんでした。インターネットで自分の作品を見て、とてもうれしかったです。(全国でこのポスターが張られていることに対して)多くの人に電波が届いて欲しいとの思いで描いたのでうれしいです。(作品にこだわったところについて)誰が見ても美ヶ原高原(長野県上田市・松本市・小県郡長和町)とわかるように描きました。学校の教室の窓から晴れている日には美ヶ原が見られて(普段から)とても身近に感じられました」と述べた。
 佐藤さんは学校の美術部に所属しており、夏休みの課題として完成させたという。

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。