データの一元化で電通施設管理省人化

 国土交通省は、河川・道路等を管理するカメラ設備・電源設備・情報処理設備等の電気通信設備の整備と維持管理を行い、災害時にも問題なく動作するよう定期的に点検を行っており、電気通信施設の施設・点検データをオンライン化し、WebAPIを通じて点検データの授受を可能とすることで、職員・点検業者双方の業務効率化・省力化を目指している。
 同省大臣官房参事官(イノベーション)グループ電気通信室によると、点検業務受注者の働き方改革を推進するため、点検データ入力のワンストップ化に向け、電気通信施設の諸元データと点検データの統合・連携化によりデータの一元管理を行う電気通信施設共通基盤DBの開発(国土交通省)と、点検業務受注者が利用するシステム(自由開発)をWebAPIにより連携することを検討。
 今般、WebAPIを広く活用してもらうため、電気通信施設共通基盤DBに接続するシステムの開発を予定している事業者等に広く意見照会を実施することにした。
 国土交通省が開発している電気通信施設共通基盤DBにインターネット経由でアクセスが可能となる予定で、点検業務受注者が点検現場から電気通信施設共通基盤DBへ直接データ入力を可能とすることで点検の事務作業の効率化とともに、施設管理や点検データの健全性向上が図られる。
 今回、電気通信施設共通基盤DBと点検業務受注者が利用するシステムを接続するためのWebeAPIの通信インターフェース仕様書を作成し、同仕様書に関する意見照会を実施することにしたもので、意見照会期間は10月31日(金)まで。今後、11月頃にWebAPIの仕様確定、令和8年1月に電気通信施設共通基盤DBの試験運用開始と接続試験、同年4月に電気通信施設共通基盤DBを用いた点検の試行開始、令和9年4月には本運用の予定。