HAPSの技術的条件を一部答申

 総務省は11月14日付で、情報通信審議会(会長:遠藤信博・NEC特別顧問)から、平成28年10月12日付け諮問第2038号「新世代モバイル通信システムの技術的条件」のうち「高高度プラットフォーム(HAPS)の技術的条件」について一部答申を受けた。
 高高度プラットフォーム(HAPS)は、成層圏を飛行する無人航空機等に搭載された携帯電話基地局を活用し、離島、海上、山間部等を含む携帯電話ネットワークの効率的なエリア化や災害時等における早期の通信手段の確保を可能にするものとして期待されている。こうした状況を踏まえて、情報通信審議会では、高高度プラットフォーム(HAPS)の技術的条件等を取りまとめ、技術的条件について総務省に一部答申した。
 一部答申では、高高度プラットフォーム(HAPS)の技術的条件について、無線インタフェースの詳細仕様や、国際標準との整合性を確保することを要求。また、運用中の設備における測定方法や、電磁環境対策、電波防護指針への適合についても触れている。具体的には送信装置や受信装置の基準、キャリアアグリゲーションに関する事項等を盛り込み、国際的な動向を考慮した柔軟な対応が望まれているとしている。
 同省では、一部答申を踏まえて関係規定の整備を速やかに進めていく方針。一部答申の詳細は次のQRコードから確認できる。 

この記事を書いた記者

アバター
kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。