Ultra HDブルーレイ対応BDプレーヤー発売 パナソニック

 パナソニックは5月29日、4K対応のブルーレイディスク規格「Ultra HDブルーレイ」の再生に対応したブルーレイディスクプレーヤー「DP―UB32」を6月15日より発売すると発表した。 同機は4K・HDR・BT.2020のハイクオリティな映像を再生する「Ultra HD ブルーレイ」の再生に対応したプレーヤーで、高画質ブルーレイディスクの研究開発拠点であるパナソニックハリウッド研究所(PHL)で培った技術を応用して、新たに同社独自の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサ」を搭載。4:4:4対応テレビと別売りの18Gbps対応ハイスピードHDMIケーブルを利用することで、デコードした4K(4:2:0)信号を独自の高精度マルチタップ処理で4K(4:4:4)に補間することでクオリティの高い4K映像を視聴可能となる。同技術はUltra HD ブルーレイに収録したHDRにも対応することから、HDR対応テレビで豊かな映像表現を楽しめるほか、NetflixやdTV、Amazonプライム・ビデオ、デジタル・コンサートホールといったサービスもアプリによって再生でき、同機能は4K/HDRのインターネット動画配信サービスにも対応している。また、H.264やHEVCの4K撮影動画の再生にも対応していることから、4Kカメラや4Kムービーで撮影した4K動画(最大30p)をUSBメモリで再生することもでき、写真の4K出力も行える。 HDR映像の明るさ調整も可能となっており、HDR映像をHDR対応テレビで視聴する際には映像の明るさの調整が可能で、明るいリビングで視聴するときにはHDR映像の暗い部分を明るく調整することで見やすい映像を楽しむことができる。同機に付属しているリモコンの「HDR設定」ボタンで3段階のプリセットモードが用意されており、同ボタンを長押しすることでより詳細な設定を行えるほか、明るさを抑えるように調整することで、テレビやプロジェクターによっては表現できなかった明部のディテールも映し出すことが可能となっている。また、HDR非対応テレビで視聴する際にも映像の明るさを調整することが可能。同社独自のダイナミックレンジ変換により、高画質の映像を楽しむことができる。 ほかにも、ブルーレイディスクの24bit規格の映像を最大36bitの高階調化を行いスタジオマスターと同等の映像を楽しめる「マスターグレードビデオコーディング」を搭載しており、再生中のDVD、ブルーレイ、Ultra HD ブルーレイ作品、動画ファイルの素材情報とHDMIから出力している信号情報の表示やハイレゾ音源の再生にも対応。同社ブルーレイレコーダー「ディーガ」で録画した番組を別の部屋にある対応のレコーダー・プレーヤーに転送することが可能な「お部屋ジャンプリンク」に対応していることから、ディーガで録画した番組を同機で視聴することも可能となっている。 価格はオープン価格だが、市場想定価格は3万5000円前後(税別)で、月産台数は3000台となっている。