パナソニック HD同等の入出力搭載小型4Kスイッチャー

 パナソニックは、4Kライブスイッチャー「AV―UHS500」およびリモートカメラコントローラー「AW―RP60GJ」を発表した。いずれも、2019年9月13日(金)から9月17日(火)までオランダ・アムステルダムで開催された放送機器展「IBC2019」に出展した。 AV―UHS500は、12G―SDIに対応したコンパクトな4Kライブスイッチャー。同社は、長きにわたり小型ライブスイッチャーを提供し、放送局をはじめスポーツ中継や音楽イベントなど数々の映像制作現場で高く評価されてきた。AV―UHS500は、これまで培ってきた様々な技術を踏襲。4K/3G/HDマルチフォーマット対応に加え、4KでもHD運用時と同等の入出力数を確保する。さらに、ハイエンド大型スイッチャーに迫る基本機能が追加され、HD映像制作時と同等の運用性を4K映像制作で可能にする。 また、各種機能を拡張する5種類のオプションユニットを同時開発。SDIで最大16入力、またはHDMIで最大8入力まで拡張でき、用途に応じてユニットを増設することでカメラ台数の多い大規模イベントでもスムーズな運用を実現。キーヤーはクロマキー2ch、PinP 2chを含む5キーヤーを装備し、多彩な効果による番組演出が可能。さらに、アップ/ダウンコンバート機能、HDR/SDR変換機能、ITU-R BT.2020/BT.709変換機能を搭載しているため、異なるフォーマットが混在するシーンでも目的に合わせた柔軟な映像出力を選択できる。 放送局はもちろん、特設会場や中継車での持ち出し用途に、また大学や企業の講演イベントなどに、様々なシーンでの使いやすさを追求した4Kライブスイッチャーが、その現場の生きた映像制作に高いパフォーマンスを発揮するとしている。 2020年2月発売の予定。 ◇ 一方、AW―RP60GJは、3.5型の液晶画面を搭載し、必要な情報が一目で分かるGUIメニューにより、即時性の求められる撮影現場で優れたカメラコントロール性能を発揮する。また、持ちやすさを追求したジョイスティックがスムーズなパン、チルトをサポートし、狙った被写体を正確に捉えることができる。カメラ調整機能は、同社製従来機種「AW―RP50(2010年7月発売)」から機能を拡張し、ガンマやホワイトバランスなど多彩な色調整機能を搭載。さらに、使用頻度の高い機能をショートカットキーとして最大8個まで割り当て可能なユーザーアサインボタンや、プリセットデータの名称を柔軟にカスタマイズできる機能を搭載し、現場での使いやすさを細部まで追求している。 また、PoE給電に対応しているため、カメラコントロールと電源供給がLANケーブル1本で可能となり、シンプル運用かつ設置時の省線化に貢献する。大学の講義撮影や企業のセミナー収録、各種イベント会場でのライブビューイングなど、リモートカメラが活躍する様々なシーンで簡単・スムーズなカメラコントロールを実現する。 2019年10月発売の予定で、価格(税別)は28万円。