遠藤民放連会長が定例会見

 一般社団法人 日本民間放送連盟(民放連)の遠藤龍之介会長(フジテレビジョン 副会長)は会長会見を行い、このほど発表した「民間放送の価値を最大限に高め、社会に伝える施策」などについて説明した。 遠藤会長は同施策を取りまとめるにあたり、大久保前会長が取り組まれた施策を基本的に継承しながら、これに加えて、民放が果たしている役割や価値を、社会に伝えていくことを重視したという。事実に基づく確かな情報を伝え、誰もが楽しめる娯楽を提供する民放の社会的役割は大変大きく、国民の役に立っていると考えているとしながら、それが世の中に十分に伝わっているかというと、そうとも言えないと感じているという。我々は報道機関ということもあって、自己PRはこれまで少し控えめにしてきたが、インターネットサービスとの厳しい競争にさらされているなかでは、もっと積極的に自分たちの価値をアピールしなくてはならなくなったと述べた。今回発表した施策のなかでも、従前の「民放の日キャンペーン」などの見直し、テレビの広告効果研究をもとにした展開、ウェブサイトの「民放online」などを活用した広報などを挙げた。随時、よりよい方法を模索しながら積極的に展開していきたいとし、民放で働く若い人たちにも、自分たちが働く場や民放の価値に自信を持ってもらうことにつながれば本当にうれしく思うと語った。施策は4本柱・35項目あり、民放連の各専門委員会で力を合わせて具体化を進めてという。 また、遠藤会長は会長就任から約3か月が経過するが、これまで感じたことや、民放連でどのようなことをやりたいことなどの質問には「民放連の会長に就任が決まってから、民放業界の内外の方にお目にかかり、民放についてさまざまな意見を伺った。民放に対する課題への指摘をいただくとともに、民放の将来への大きな期待を感じた。そうした期待に応えるために、本日発表した『民間放送の価値を最大限に高め、社会に伝える施策』に取り組むことで民放の価値の最大化を積極的に展開したい。皆さんと知恵を絞って取り組んでいきたい」(遠藤会長)。(全文は9月26日号3面に掲載)