第49回放送文化基金賞 合計251件から30件が受賞

公益財団法人放送文化基金は7月13日、第49回「放送文化基金賞」贈呈式を開催した。毎年、関係者も招き盛大に開催されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止から、昨年に引き続き受賞者など出席者を限定して実施された。 放送文化基金賞は、過去1年間(2022年4月~2023年3月)の放送の中から選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに毎年贈られる賞。今回は、全国の民放、NHK、ケーブルテレビなどから、全部で251件の応募、推薦があった。4月から約2か月にわたる厳正な審査の結果、テレビドキュメンタリー、テレビドラマ、テレビエンターテインメント、ラジオの4つの番組部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16番組と、演技賞や企画賞など個人6件、さらに個人・グループ部門の放送文化、放送技術で8件の受賞が決定した。今回は、個人・グループの放送技術の表彰を紹介する。 放送技術部門は4件が受賞した。業績・受賞者・業績内容/選考理由は以下の通り。 ▽「ニュース映像自動要約技術の開発と実用化」ニュース映像自動要約技術実用化グループ(NHK、NHK財団)代表:望月貴裕(NHK)。業績内容/選考理由は「ニュース映像自動要約技術の開発と実用化放送番組を要約した短尺映像のネット配信による接触率の向上が期待されている。同開発グループはAI導入により構図・カメラワークから見ても自然で高品質な要約映像をニュースの即時性を失わずに番組終了後わずかな時間で自動生成する技術を開発・実用化した。これまでできなかった複数項目のニュースの自動要約も実現、全国ニュースとともに人手の少ない地域局のニュースにも利用され好評を受けていることは高く評価できる」。(全文は7月24日付け3面に掲載)