日本テレビ、「MPTE AWARDS 2023」でダブル受賞

 日本テレビ放送網(日本テレビ、東京都港区、石澤顕社長)は、(一社)日本映画テレビ技術協会第76回(2022年度)の顕彰「MPTE AWARDS 2023」において、AIモザイク編集ソフト「BlurOn」(ブラーオン)の開発が技術開発賞、ボリュメトリックビデオ技術を用いたプロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL」のグラフィック表現が映像技術賞を受賞したと発表した。 技術開発賞は、毎年特に優秀な成果、業績を示した映画・テレビ等の技術に関係ある発明、考案、研究、開発などを対象に選定される賞。国内における映画テレビ技術の向上と発展を目的とされており、顕著な業績を残したテーマを対象に授与されるもの。 テレビ番組の映像において、個人情報保護・プライバシー保護の観点から通行人の顔などに「モザイク入れ」の編集が必要な場合があるが、1分の映像へのモザイク入れで1時間以上かかることがあるなど、制作現場の大きな負担となっている。その課題を解決するために日本テレビとNTTデータが共同開発したAIモザイクソフト「BlurOn」は画像認識AI技術によりモザイク入れ編集を自動化することで、作業時間を最大90%削減することに成功し、番組制作現場の働き方改革に貢献している。 BlurOnは日本テレビの番組はもちろんポスプロ(映像編集会社)にも導入され活用が進んでいるだけでなく、放送業界以外でも利用が進んでおり、ドライブレコーダーや監視カメラの映像を取り扱う業界などにおいても個人情報を保護した適切な映像活用を推進している。(全文は8月21日付3面に掲載)