映像情報メディア学会、8月30日~9月1日に「2023年年次大会」開催

 映像情報メディア学会(児玉圭司会長)は、8月30日(水)~9月1日(金)に「2023年年次大会」を開催する。昨年の年次大会は、郡山市中央公民館・勤労青少年ホームで開催を予定していたが、8月10日時点で新型コロナ新規感染者が全国で過去最多更新するなど未だ減少傾向が見られず、安心して対面で開催できる状況ではないと判断し、完全オンラインに変更して開催した。今回は東京理科大学・葛飾キャンパスとZoomを併用したハイブリッド開催となる。 映像情報メディア関連の分野ではマルチメディアへの高い関心から、多くの研究者・技術者が多様な視点で研究・開発を進めており、急激な勢いで進展している。こうした変化に即応し、できるだけ新しい情報を持ち寄って大いに意見交換をする場を提供するため映像情報メディア学会年次大会を開催するもの。今回もホットなテーマを多数用意しており、業界の第一人者がトレンドや技術の最前線を熱く語る。 企画セッションは5つが予定されている。「企画セッション1」は「電気化学ディスプレイの要素技術開発」(企画:情報ディスプレイ研究委員会)。エレクトロクロミックディスプレイなどの電気化学デバイスは、液晶ディスプレイなどの電圧駆動型のデバイスとは異なる駆動原理を有する。同企画セッションでは、電気化学デバイスの仕組みを深く理解するため、エレクトロクロミックディスプレイを例に、以下の4つの異なる視点からの話題を提供してもらう。日程は8月30日(水)13:00~15:30、会場A。 座長は樋口昌芳氏(物材機構)および吉村和記氏(産総研)。まず吉村氏が「スマートウィンドウの開発動向 ~ 省エネルギーに必要な性能とは ~」を講演し、九州大学の服部励治氏が「エレクトロクロミックディスプレイのアクティブマトリックス駆動」、長崎大の田原弘宣氏および村上裕人氏が「エレクトロクロミックイオン液体の開発とデバイス応用」、物材機構の樋口昌芳氏が「メタロ超分子ポリマーを用いたエレクトロクロミック調光デバイス」を講演する。(全文は8月23日付3面に掲載)