TBSホールディングス、2025年3月期の連結決算は増収増益に/売上高は4000億円突破・純利益も約440億円に

 TBSホールディングスは、2025年3月期の連結決算を発表した。
売上高は前年比3.1%増の4067億円、営業利益は同28.3%増の194億6500万円、当期純利益は15.2%増439億1400万円となった。

 売上高は、TBSテレビの広告収入の増収や配信広告収入の伸長、好調なスタイリングライフグループに加え、やる気スイッチグループを2023年6月に連結したこと等により増収となった。
 売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用は、代理店手数料の増加や、やる気スイッチグループの連結等により、3872億3千5百万円(前年比2.1%増)となった。この結果、営業利益は当期純利益はとも増益となった。

 セグメント別では、メディア・コンテンツ事業セグメントの売上高は2962億4200万円(前年比2.9%増)、営業利益は、84億9000万円(同116.2%増)となった。
 TBSテレビのテレビ部門の当連結会計年度の売上高につきましては、放送収入が前年を上回ったこと、配信広告収入が引き続き好調なことに加え、メディア事業を2023年7月に事業部門から移管したこと等により、109億500万円増収の2120億3400万円(前年比5.4%増)となった。
 また、海外配信を含めた有料配信収入は、配信作品の拡充等により伸長しているものの、前連結会計年度において、大きく売上に貢献した「風雲!たけし城」や「離婚しようよ」等の反動により112億1400万円(同7.7%減)となった。
 この結果、同セグメントにおける営業利益は45億6300万円増益となる84億9000円(前年比116.2%増)とった。

 ライフスタイル事業セグメントの売上高は、935億7600万円(前年比4.1%増)、営業利益は35億500百万円(同16.1%減)の増収減益となった。スタイリングライフグループでは、中核の雑貨小売販売事業の「プラザスタイルカンパニー」は、化粧品に加え、気温上昇に対応した暑さ対策商材及びキャラクター商材が伸長したこと等により、増収増益となった。やる気スイッチグループは、個別指導塾事業及び幼児教育他事業を展開しており、2023年6月に連結したこと等によりセグメントの売上高は増加となたが、人件費及び広告宣伝費の増加やのれん償却費等により、営業利益は減少となった。

 不動産・その他事業セグメントの売上高は、賃料収入の増加等により3290万円増収の168億8100万円(前年比2.0%増)、営業利益は74億6800万円(同5.7%増)となった。

 2026年3月期の連結業績は、売上高が前年比4.5%増の4250億円、営業利益が10.5%増の215億円、当期純利益が37.4%減の275億円を見込んでいる。