コミュニティ放送⑨~エフエムさいき

市民参加による地域密着のラジオ局
さいき市民放送 統括マネージャー 衛藤 純子

 さいき市民放送株式会社は、2010年12月30日に開局し、今年で15周年を迎えます。九州で一番ひろいまち、佐伯市の面積は903平㌔㍍。豊かな漁場が広がるリアス式海岸が特徴で、多くの釣りファンが訪れるスポットとしても有名です。
 その一方、海岸部では南海トラフ地震による甚大な被害が予想されているため、佐伯市と防災協定を締結し、防災ラジオ局として、災害時や緊急時には緊急放送に切り替え発信しています。また、76・3MHzの電波を活用した防災強化が推進されており、市内の各家庭、企業に防災行政ラジオを配布するとともに、幅広いエリアを繋ぐ中継局を5局増設。災害地域への寄付を呼びかけるなど、リスナーと一緒に助け合いの輪も広げています。
 エフエムさいきでは、小さな声に耳を傾け、心に寄りそう番組作りを心がけてきました。地域の課題でもある高齢化、人口減少に減少に加え、国際情勢の変化に伴い、孤独を感じる人も増えています。これからも電波を通じて優しさや楽しさ、そして心癒す音楽とともに心温まる安心の空間と想像力の幸せをこれからも作り上げていきたいです。
 市民が主人公! ラジオを通じて、新しいアイディア、新しいチャレンジ、立場や世代の異なる人々が集う「新しいコミュニティづくり」を目指していきます。





この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。