コミュニティ放送⑩~FMたまん

ステーションネームは「FMたまん」
いとまんコミュニティエフエム放送 代表取締役 照屋 亜紀

 沖縄本島最南端のCFM局、愛称:FMたまんの「たまん」はハマフエフキの魚の名前。在局する糸満市は那覇空港から南へ車で15分。半農半漁のまちで漁業が盛んな地域で糸満漁師が、かつて琉球王国時代に王朝へ漁獲した鮮魚を献納していた。
 〝たまん〟は糸満市の市魚にも指定されている。年中獲れ、親しまれていることから、ステーションネームを「FMたまん」と命名した。1996年、予備免許を県内第一号で取得し、翌年97年4月に全国のCFM65番目で開局した。今年開局29年目を迎えている。
 糸満市は旧暦文化が根付いており、地域の伝統行事や祭事は全て旧暦で行われる。弊社でも毎日の放送の中で日付は旧暦を用いている。
 特色のある番組コーナーとしては、告別式情報をはじめ、学校給食献立紹介、学校歌紹介、漁協セリ水揚げ市況、消防出動件数、警察情報、行政情報など、地域に密着した話題を98%自主制作率で届ける超ドローカル放送局だ。
 さらにスタジオ直通の電話があり、リスナーのリクエストなどが直接電波に乗っかるスタイルで「いつでも・だれでも・どこからでも」番組出演が可能だ。
 キャッチコピーは「どきどきワクチン!ニュースは楽しく娯楽はまじめに!」個性あふれる100人超のパーソナリティが番組を盛り上げている。
 今年6月には、3歳から番組を続け、無線従事者でもある新代表、25歳の女性社長が誕生し、エネルギッシュで若さ溢れる放送運営を行っている。
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 沖縄へお越しの際は、周波数76・3MHzにダイヤルして頂き、スタジオに遊びにいらして下さい。誰でもアポなしで番組出演が可能です。FMたまんかい、めんそーりよー(いらしてください)。






この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。