Utopai East 韓国「Alquimista Media」を買収 日・韓の強力なIPを世界市場へ

 Utopai Studios(ユートパイ・スタジオ)主導のジョイントベンチャー「Utopai East」(ユートパイ・イースト)は、韓国・ソウルを拠点とする制作会社「Alquimista Media」(アルキミスタ・メディア)の株式を100%取得し、完全子会社化したと発表した。
 Utopai Eastは、あらゆるフォーマットやプラットフォームにおける物語の制作を支援するシネマティックAIツールを開発する、Utopai Studios が主導するジョイントベンチャーを通じて2025年に設立。韓国のクリエイティブ産業とハリウッド水準の制作現場を繋ぐ架け橋として、主要な世界的フランチャイズへと拡大することを見据え、韓国および日本の知的財産(IP)開発を皮切りに、国際的な視聴者に向けた次世代のプレミアムな映画・テレビシリーズの制作に注力している。
 Utopai Eastは、注目のテレビシリーズや長編映画のプロジェクトを多数抱える制作会社Alquimista Mediaの買収により、Alquimista Mediaにて既に開発が進んでいる15本のテレビシリーズおよび長編映画という強力なパイプラインを即座に獲得。Alquimista Mediaの最近のプロジェクトの中でも、『Bedford Park』は同スタジオとの提携により製作され、創設者兼CEOのヒョン・パク氏がエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。同作は、今年のサンダンス映画祭の「USドラマティック・コンペティション」部門で上映され、USドラマティック審査員特別新人監督賞(を受賞。その後、ソニー・ピクチャーズ クラシックスによる配給が決定している。
 Utopai Eastでは、これまでの汎用的な動画生成AIとは異なり、映画制作のプロセスそのものを理解するように設計されたUtopai Studiosが持つ最先端AI主導の映像ストーリーテリング技術を、既存のラインナップおよび将来のプロジェクト全体に統合していく予定。
 アクション、スリラー、ミステリー、ファンタジー、SF、時代劇といったAlquimista Mediaの持つ幅広いラインナップに加え、今後は国際的な視聴者をターゲットとした新ジャンルやフォーマットへも積極的に進出。また、漫画・アニメ・小説といった日本の有力IPを、ハリウッド基準のAI技術と韓国のヒット制作ノウハウを融合させて実写映像化。グローバル配信プラットフォームへ供給することで、世界規模で共鳴するフランチャイズの創出を加速させ、ストーリーテリング、テクノロジー、そして文化輸出の交差点に立つ「次世代型スタジオ」としての確立を目指す。
 Utopai East CEO/ケビン・チョン氏は、「韓国は現在、世界で最も強力なクリエイティブの原動力です。今回の買収により、私たちは世界クラスのストーリーテリングと、高度なAIインフラを融合させたグローバル・スタジオ・プラットフォームを構築します。日本や韓国の素晴らしいIPを、これまでにない規模とスピードで世界に届けていきます」とコメントしている。
 また、Alquimista Media 創設者兼CEO/ヒョン・パク氏は、「Utopai Eastへの参画は、アジア独自のストーリーテリングを継承しながら、私たちの創造性を世界へと解き放つ大きな一歩となります。最新のAIプラットフォームでクリエイターを支え、これまでにない自由な表現を形にできることに、今から興奮を隠せません。 目先の利益ではなく、長期的な信念に基づいた投資が難しくなっている現代において、私たちの可能性に賭けてくれたUtopai Eastに心から感謝します」とコメントしている。