ソニー・NFL、コーチ用ヘッドセットを2025年シーズンより導入 あらゆる試合環境下で明瞭な通信を実現

 ソニーと米国のプロアメリカンフットボールリーグであるNational Football League(NFL)は、新たに開発したNFLコーチ用のヘッドセット(=画像=)を、2025年シーズンより導入すると発表した。同製品は、ソニーのフラッグシップワイヤレスヘッドホン1000Xシリーズの開発から得た知見や技術などを活用し、2024年に開始した両社間のテクノロジーパートナーシップのもとNFLコーチのニーズを反映して開発している。

 ソニーのノイズキャンセリング技術は、1000Xシリーズの製品を通じて多くのユーザーから高い信頼を得ている。そのノイズキャンセリング技術は、NFLの通信専用に調整された同ヘッドセット開発において、重要な役割を果たしている。100デシベルを超える実際の観客騒音下でテストを実施し、ノイズキャンセリングのアルゴリズムをスタジアムの環境に最適化している。また、専用設計のマイクを搭載し、コーチの声を分離して強調することにより、フィールド上で常に明瞭なコミュニケーションを実現する。

 さらに、雨や雪などの厳しい気象条件や、極端な暑さや寒さなどにも耐えられる設計に加え、落下テストも実施することで、試合環境で求められる堅牢性を備えている。また、人間工学に基づいた設計により長時間の着用や、激しく動く状況においても安定した装着感を維持する。

 同ヘッドセットは、2025年のNFLシーズンにおいて全32チームに導入予定。サイドラインコミュニケーションの質を高め、試合の展開に応じた即時の戦術・戦略の伝達を明確かつ確実に実現する。なお、有線接続したベルトパックを通じて、Verizon BusinessのManaged Private Wireless Solutionを活用する。 今回の取り組みは、両社の強力なパートナーシップにより、テクノロジーおよびフィールド上での知見を結集し、実現している。ソニーとNFLは、同ヘッドセットの導入により、協力関係を新たな段階へと進め、フットボールに技術革新をもたらす。
(全文は7月18日号3面に掲載)