ソニーPCL、Ooochie KoochieのMVを制作

 ソニーピーシーエル(ソニーPCL)の「バーチャルプロダクション活用の最新ソリューション」を再開するイベントでは、Ooochie KoochieのMusic Video(MV)「ショーラー」の制作秘話が語られた。奥田民生さんと吉川晃司さんがタッグを組んだ新ユニット「Ooochie Koochie」(オーチーコーチー)の新曲「ショーラー」は、2人の広島への想いがふんだんに詰まったロックナンバーであることに加えて、歌詞が全編、二人の故郷の広島弁で制作された。

 


 MVではOoochie Koochieの二人が広島県にある、広島東洋カープの本拠地「Mazda Zoom―Zoom スタジアム広島」や、サンフレッチェ広島のホームスタジアムである「EDION PEACE WING HIROSHIMA」、二人の縁の場所である「木定楽器店」の他にも、「広島電鉄の車庫」「黄金山」「仏舎利塔」「広島本通商店街」。更に奥田さんの母校である「広島県立広島皆実高等学校」、吉川さんの母校である「修道高等学校」など、様々な場所で歌唱や演奏をする二人の姿が映し出されている。
 


 ソニーPCLの石川氏は、「インカメラセーブスクリーンプロセスってどれぐらいの比率は、ざっくりとして、インカメラVFXが3、スクリーンプロセスが7です。大きく分けて、映画やテレビなどの収録はインカメラVFX、特にCMなどはスクリーンプロセスが多いです。
 今回開発したバーチャルプロダクション技術は、バーチャルプロダクションを撮影できる環境をどんどん広げていくことを目的にしている。バーチャルプロダクションの表現はLEDをいかに照明効果も含めて撮影するかというところが一番の違いだ。バーチャルプロダクションという環境の中に、手法がいっぱいあるというようにしたい。
 そうすればロケーションとか合成もどこで何をどうすればいいかがわかり、クオリティも向上させることができる。バーチャルプロダクションという選択肢を増やしたい」と語った。(全文は9月3日号3面に掲載)