池上通信機、Channel 31にHDカメラシステムを初納入

 池上通信機は、カザフスタン共和国の民放放送局であるChannel 31へ、スタジオ用カメラとして2/3型3CMOS HDカメラシステム「HDK―73」を5式納入したと発表した。
 1993年に放送を開始したChannel 31は、カザフスタン最大の都市アルマトイに拠点を置き、ニュース、ドラマ、バラエティ、子供向け等の幅広いジャンルの番組を同国全土に放送している。カザフ語とロシア語で番組を制作されており、幅広い国民のニーズに応え、生活に密着したメディアとして重要な役割を果たしている。特に、自社制作番組の豊富さやコンテンツの多様性等の強みにより、カザフスタンで高視聴率トップ3にランクインする情報番組等で数々の表彰を受け、2023年には国家的なテレビ賞の特別賞を受賞している。
 カザフスタンでは、現在、SD放送からHD放送への移行を急いでおり、Channel 31では市場動向を先取りして機種検討された。その結果、HDK―73の優れた映像品質、操作性、および多機能性を高く評価され、今回、同局としては、初めて池上製品を採用した。また、選定にあたり、同国内カメラユーザーからの池上製品への高い品質と信頼性に対する評価も、採用を後押しする要因となった。
 HDK―73は260万画素の2/3型CMOSセンサーを採用し、1920×1080のフルHD映像を提供するHDカメラシステム。国際標準規格化されたHLG(ハイブリッド・ログ・ガンマ)とBT.2020準拠の広色域モードを搭載しており、暗部から明部まで表現可能な広ダイナミックレンジ映像と豊かな色彩を表現する。また、高感度F12、S/N比 60dBを実現し、低ノイズでクリアな映像を提供する。
 池上通信機は、販売代理店であるイーグローバレッジを通じて、カザフスタン市場に放送機器を販売している。これまでにも同社経由で国営放送局等に納入してきたが、このたびのChannel 31への初納入を契機として、今後の同国での民間放送局市場の開拓を一層推進していきたいと考えているという。