
「CREATORS EDGE」開催
「CREATORS EDGE」 2025が10月9日、東京都立産業貿易センター 浜松町館2階展示室で開催された。CREATORS EDGEは、映像制作と広告写真の専門誌、ビデオサロンとコマーシャル・フォトが主催する映像・写真の機材展示とスキルアップセミナーを行うイベント。2025年のテーマは「To Go Beyond.」。多数のクリエイターや業界関係者が来場していた。
日本デジタル・プロセシング・システムズ(DPSJ)は取り扱うMagewell、Salrayworks、OBSBOTの3つのブランドの製品を紹介した。
Salrayworksの「N bot」はPTZ制御可能なカメラ雲台で、最大355度のパン、40度のチルトダウン、20度のチルトアップを実現。NDIに対応している他、HDMI、Tally、LANCなどの多彩なインターフェースを装備している。また、POE+にも対応し、LANケル1本で電源供給できる。専用のコンソールも用意しているが、NDI対応のためPCからの操作も可能だ。「NDI対応カメラは高価になっており、新たに導入するにはハードルが高い。N BOTは価格が20~30万円と比較的安価で導入しやすいと思う」(DPSJ)。
Magewellは様々なキャプチャデバイスを紹介した。また、Modatorは、スタンドアロン型エンコーダおよびデコーダ。実証された高い信頼性と低遅延性能を、モジュール式のラックマウント型フォームファクタに凝縮した製品シリーズで、中でも Modator 2U シャーシは、標準的な 19 インチ ラックに対応し、最大 10 個の Modator モジュールを搭載可能。放送設備、企業の映像配信インフラ、などにおいて、柔軟かつ拡張性の高い映像ソリューションを提供する。
OBSBOTでは、世界初・PTZR設計の4Kライブカメラ「OBSBOT Tail 2」(オブスボット テイルツー)を展示。特徴は「AI自動追跡2・0」の搭載。人の追跡能力において画期的に進歩した、AI自動追跡2・0は高精度な体形検出とリアルタイム追跡を実現。似たような障害物を通しても選択したターゲットを常に追跡し、再び現れるときに対象を瞬時に取り戻す。また、Tail 2のレンズは90度回転し、シームレスな垂直4K画像キャプチャを実現するともに、安定化機能と自動水平調整システムを提供する。5倍の光学ズームと12倍のハイブリッドズームにより、遠くの被写体をキャッチできる。
ブラックマジックデザインは、「Blackmagic URSA Cine Immersive」などを展示した。
「Blackmagic URSA Cine Immersive」は、180度のステレオスコピック三次元映像を撮影するために設計されたハイエンドカメラ。Apple Vision Pro向けの「Apple Immersive Video」を高品位に収録できるよう最適化されており、同フォーマットに対応した世界初の商用カメラとしてリリースされた。
HyperDeck Shuttle 4K Proは、7インチディスプレイを搭載したレコーダー&プレーヤー。大型のサーチダイヤルで、メディアをすばやくスクロールし、必要なクリップを即座に見つけられる。NTSC、PAL、720p、1080p、2160pビデオフォーマットのProRes、DNx、H.264、H.265ファイルに対応し、テレプロンプター機能も内蔵している。
日本サムスン販売特約店であるITGマーケティングは、Blackmagic Cinema Camera 6Kをはじめとした、USB―C接続でSSDに直接収録できるカメラを複数展示するとともに、ロケ収録におけるiPhone活用術として、機能的なリグとSamsung SSDを組み合わせた撮影システムや、最新のThunderbolt 5インターフェースを活かした超高速ストレージ製品も展示した。
Blackmagic Cinema Camera 6KやLUMIX S1Ⅱなど、高解像度の動画をUSB―C接続でSSDに直接収録できるカメラを複数展示するとともに、iPhone 16 Pro Maxでのロケ収録システムを紹介した。TILTAのiPhone用撮影システム「Khronos」とBlackmagic Cameraアプリを組み合わせたロケ撮影システムを実機展示し、連続撮影や長時間撮影を安定して行えるセットで、スマートフォン撮影の試すことができた。
この他、様々なデバイスでデータの高速転送をアピールしていた。
PCIe 5・0 x4 NVMe SSD用モバイルエンクロージャーとSamsung NVMe SSD「Samsung 9100 PRO」を組み合わせることで、12GB/sの転送速度を実現。574GBのファイルを46秒で転送できる。
「大容量データをPCからストレージへ、もしくはストレージからPCに転送する場合、高速ストレージを使用していてもあまり速さを感じない方も結構おられると思います。それは色々とボトルネックになっているものがあり、高速転送を阻害しています。弊社ではそれらを防ぐソリューションを持っており、InterBEEではそれらもアピールする予定です」(ITGマーケティング)。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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