ソニー A2 Productionに「シーン要約機能」を追加

 ソニーマーケティング(東京都港区、川口大輔社長)は、2025年11月からSaaS型のAI映像解析サービス『A2 Production カスタマイズソリューション』に「シーン要約機能」を追加した最新バージョンVer.1・6の提供を開始すると発表した。また、クラウドメディアストレージ『Ci Media Cloud』はAdobe Premiereのプラグインの強化やメディアボックスでのライブセッション機能など新機能の提供を順次開始する。
 新たに追加する「シーン要約機能」は、AIによって映像をシーン単位で要約し、映像全体の流れが把握できる機能。各シーンの「時間」「タイトル」「要約」を一覧化することにより一般的な文字起こしよりも見やすく、映像を始まりから終わりまで再度確認することなく、見どころのピックアップが可能になる。
 『Ci Media Cloud』新機能の概要は以下の通り。
 ▽Adobe Premiereのプラグインの強化
 新たなプラグインでは『Ci Media Cloud』で生成されたプロキシ映像を利用して編集することができる。また、『Ci Media Cloud』上でコメントされた内容も素材と一緒にAdobe Premiereのタイムライン上のクリップにマーカとしてインポートができるため、映像の修正点を容易に把握できる。編集終了後には、高品質なオリジナル素材に置き換えてレンダリングをすることが可能で、手動での作業が不要となるなど、プラグインの連携が強化されより効率的な作業を支援する。
 ▽メディアボックスでのライブセッション機能
 チームのメンバー以外のユーザーや、『Ci Media Cloud』のアカウントがないユーザーもメディアボックスにおけるライブセッション機能でリアルタイムに同時プレビューができるようになった。制作した映像コンテンツをリモートで複数人によってプレビューを行う際に、より便利に使用できる。
 ▽真正性情報の表示 2025年10月30日公開済み機能
 対応カメラで撮影した静止画や動画を『Ci Media Cloud』にアップロードすると、真正性情報を記録するC2PA規格準拠の電子署名情報を確認できるようになった。近年報道機関から求められるコンテンツの信頼性向上のニーズに貢献する。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。