ケーブル技術ショー」2025みどころ(4)

▽NHK放送技術研究所:放送通信統型コンテンツ提供基盤ほか放送とネットを活用し、コンテンツをあまねく届けるWebベース放送メディアの研究を進めている。今年の展示では、多様なコンテンツへの接触機会を提供し放送コンテンツへのアクセス性を高めるコンテンツ提供技術と、コンテンツ の信頼性を高める来歴情報提示技術を紹介する。

▽大分ケーブルテレコム:大分市、国東市、豊後大野市で展開しているGIGAスクールのインターネット回線、校内LAN設備の提供と運用保守サービスの事例について紹介する。

▽ケーブルテレビ:市のごみ焼却場などで発電した電力を家庭などに販売し「電力の地産地消」と「地域の脱炭素化」を展開している。放送・通信のインフラ事業のノウハウを活かしたケーブルテレビ事業者ならではの自治体との連携事例を紹介する。

▽知多メディアスネットワーク:知多半島の各市町と「地域DX推進協定」を締結するなど、地域DXのさまざまな取り組みを実施している。公共施設の管理運営だけでなく、ICTを導入することで公共施設の業務効率向上や集客を図り「公共施設のDX化」の取り組みについて紹介する。

▽となみ衛星通信テレビ、ティエスティテクノ:Google Workspace(GWS) 活用事例をもとに、Gemini・NotebookLMなどの生成AIを活用した業務の効率化、GLSを活用した業務支援、視聴率データの可視化によるコミch分析、AIによるコールセンター対応や顧客向けメールサービスの最適化など、オペレーションの効率化と顧客満足度の向上を実現するケーブルテレビ業界の未来を支える最新ソリューションを紹介する。

▽東京ケーブルネットワーク:公共施設や避難所などの内部を3Dスキャンと360度の高精細度写真撮影で製作された3Dコンテンツを活用する避難所開設訓練など、大規模災害への対応ほかをバーチャルリアリティーでデモンストレーションを紹介する。

▽ハートネットワーク:避難所チェックインシステム/避難者の避難登録をシステム化することで、避難者の確認や避難情報集計を効率的に行い、避難情報を円滑に共有することで情報の錯綜や混乱を抑止し、現場職員負担を軽減することができるシステムほか、地域交通課題を解決するために愛媛大学等の協力で開発されたバスロケーションシステム「LACバス」/誰もが路線バスを気軽に利用できるようスマートフォンやパソコン向けにバスの位置情報や時刻表などをリアルタイムで提供するサービス、ならびにスマート陸上養殖/水温、pHなどを遠隔地から確認できるIoTを活用したスマート陸上養殖のパッケージその他、河川氾濫予測システム、駐車場満空検知システム、子ども見守りシステムと電動キックボードなどを紹介する。

この記事を書いた記者

アバター
田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。