スカパーJSAT、「身近な危機に関する調査2025」(1)

スカパーJSATが展開する宇宙事業では、宇宙から海洋まであらゆる空間をビジネスフィールドとし、有料多チャンネル放送の「スカパー! 」をはじめ、航空機の機内Wi-Fiや船舶に向けたインターネット回線、携帯電話のバックホール回線など様々な衛星通信サービスを展開、衛星データを用いた減災・防災サービスや災害時のバックアップ回線を提供している。

 このほど、スカパーJSATは、全国の男女が自身や社会に大きな影響を与える可能性を有する危機である〝身近な危機〟に対しどのような意識や実感を持っているのかを把握するため、全国の15歳~69歳の男女1000名を対象に、2025年6月10日(火)~6月11日(水)の2日間で、「身近な危機に関する意識」についてインターネット調査を実施した。6月26日にその結果を発表した。調査協力会社はネットエイジア。

 ◇“身近な危機”に関する意識 地震よりも怖い?「物価高騰」が最大の不安に 今、不安を感じている“身近な危機”

1位「物価高騰」2位「地震・津波」3位「食糧危機」

 全国の15歳~69歳の男女1000名(全回答者)に、自身や社会に大きな影響を与える可能性を有する危機である“身近な危機”について質問した。
 まず、全回答者(1000名)に、今、不安を感じている“身近な危機”を聞いたところ、「物価高騰」(56.7%)が最も高くなった。止まらない物価高にくらしが脅かされていると実感している人が多いとみられる。次いで高くなったのは、「地震・津波」(50.7%)、「食糧危機(米不足など)」(32.8%)、「台風・豪雨」(31.9%)、「気候変動」(30.1%)で、上位には自然災害が多く挙がった。一方で、「パンデミック・感染症流行」(17.3%)は10位圏外となっており、流行していた時期から比べて状況が収束していることがうかがえる結果となった。

 世代別にみると、60代では「地震・津波」(62.0%)が1位だった。

 不安を感じている“身近な危機”として挙げた人に、不安な理由をそれぞれ聞いたところ、1位の物価高騰では「生活が成り立たなくなる」「値上がりで生活が苦しい」、2位の地震・津波では「7月5日に大地震が起こるという噂がある」「いつ起こるかわからない」、3位の食糧危機では「お米不足が心配」「食料自給率が低い」、4位の台風・豪雨では「年々大型化している」「台風が強力になってきている」、5位の気候変動では「異常気象が増えている」「自然災害が起こりやすくなっている」といった回答が挙げられた。

この記事を書いた記者

アバター
田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。