関電工がケーブル技術ショー出展

 関電工は、「ケーブル技術ショー2025」に出展し、グループ会社であるネットセーブ、ネクストキャディックスと3社で共同出展した。
 テーマは「〝ONE for ALL〟 社会インフラを支える関電工グループの現場力」。会場では、関電工の「インフラ整備力」、ネットセーブの「顧客サポート力」、ネクストキャディックスの「DXサポート力」この3つの力を結集し、ケーブルテレビ局が直面する地域課題の解決に貢献できる現場力を紹介した。
 関電工は、インフラが脆弱な地域から人々を守る移動通信電源車「KANDENKO V―hub」を紹介した。地域支援から災害支援まで様々な場面で活躍する。
 特長は次の通り。
 ①衛星通信「Starlink」を搭載し、どこでも安定した高速インターネット接続を提供する。
 ②約20kWhの大容量バッテリーを搭載し、あらゆるシーンでの長時間の電源供給が可能。
 ③3kWの大型オルタネータを搭載し、より継続的な電源供給を実現する。
 ④オフィス空間・サイネージモニタ設備で、災害時やイベント等での拠点として、また情報提供に活用できる。
 同社は〝通信と電力はお届けする時代へ〟として、電気・通信の無い地域へ車両で現地デリバリーを行うことで、災害支援のみならず地域支援、現場支援の3方向でのマルチユースでの利活用を想定している。
 導入事例では、茨城県守谷市でのハーフマラソン大会では、スマートフォン充電と同時に衛星通信を活用した通信により、大会本部や救護室へレース状況を配信。状況把握や迅速な救護対応に役立った。
 なお、移動通信電源車「KANDENKO V―hub」は「JECA FAIR 2025 第64回 製品コンクール」で「一般社団法人日本電設工業協会奨励賞」を受賞している。

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。