
NHK 大河ドラマ「べらぼう」喜多川歌麿を演じる染谷将太が役への思いを語る
「謎な部分のあるキャラクターだと思います」
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に、第18回(5月11日放送)から登場した喜多川歌麿。幼い頃、絵師・鳥山石燕(片岡鶴太郎)の元で絵を学び、その後、蔦重(横浜流星)と出会う。蔦重が洒落本、黄表紙、狂歌本と新たな出版物を手がけていく中、挿絵の仕事を任され、画力を磨いていく。その後、寛政の改革で時代が変わると、蔦重と浮世絵の美人画を仕掛け、才能を一気に開花させる。歌麿の作品は江戸で大評判となり、絵師としての地位を確立していく。
そんな〝天才絵師〟と呼ばれた男を演じる染谷将太のコメントが届いた。
――絵師・歌麿にどのようなイメージを持っていましたか?
絵から感情というか、色気のようなものがにじみ出ているなというのは、学校の教科書で見た時から感じていました。他の美人画と比べても、その作品で描かれる女性が何を考えているのかわからない不思議な絵を描かれる方だなと。作品を見れば見るほど、謎が深まるという印象です。今回演じる歌麿も、ふとした瞬間に何を考えているのか謎な部分のあるキャラクターだと思います。
――歌麿にとって、蔦重はどんな存在?
一緒に作品を作っていくのが素直に楽しい、というのが一番に大きくあると思います。むちゃぶりされたり、雑に扱われたりというのも時にはありますが、作品として形になった時の蔦重の嬉しそうな姿や二人でやり遂げたという達成感にすごく喜びを感じるんだと思います。
それが蔦重の魅力であり、プロデューサーとしての力ですよね。役者として、いろいろ大変なことがあっても、作品がいいものになるとすごく嬉しいので、歌麿の気持ちはよくわかります。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
江戸の活気みたいなものが現場の活気として流れていて、元気が出ます。流星くんは、ずっと出番があって本当に大変だと思いますが、蔦重として生きて、走り続けていて、その背中を見て自分も現場に引き込まれています。ほかの絵師や作家の皆さんもキャラが濃くて、いつも特等席で皆さんの演技をすごく魅力的だなと思って見ています。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当