
NHK静岡放送局 牧之原市で大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」SPトークショー開催
「べらぼう」田沼意次役の渡辺謙、意知役の宮沢氷魚が登壇
NHK静岡放送局は6月7日、静岡県牧之原市相良総合センター「い~ら」でトークイベント「大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』田沼親子お国入り! スペシャルトークショー in 牧之原」を開催した。牧之原市は、江戸幕府老中・田沼意次が初代藩主を務めた相良藩があった地で、インフラ整備や殖産興業政策に力を入れた意次は領民に慕われ、今も「名君」として地元の人々に慕われているという。
イベントでは、現在放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で田沼意次役を演じている渡辺謙と意次の息子・意知役を演じている宮沢氷魚が登壇し、ドラマの見どころや舞台裏などを語った。司会は静岡放送局の齋藤湧希アナウンサーと大谷奈央アナウンサーが務めた。
会場に集まった約500人の「べらぼう」ファンを前に渡辺は「牧之原へ来た時からどのように意次と接点を持っていけばよいのか疑心暗鬼でしたが、新しい意次像もあると知って、しっかり演じていこうという気持ちになりました。また、スタッフが事あるごとに牧之原の盛り上がりを伝えてきてくれました。そういった有形無形の地域の思いを最後まで背負いながら意次を演じていきます」とあいさつし、「意次は失脚することに変わりはありませんが、常に民のことを考え、決して逃げない、誠実に向き合った政治家でした。これまで別の世界で生きてきた蔦重と意次の人生は、実は究極の成り上がり者同士であり、対になっています。政治と市中の内容がこれからますますリンクしていくので、ぜひご期待ください」と語った。
意知役の宮沢は「今年の1月にこの場所に来たので今回が2回目ですが、前回に負けないくらいの皆さんの熱量で、すごく楽しみにしています」とあいさつ。また、トークショーの前に田沼家とゆかりのある平田寺を訪れたことを明かし、「2回目の訪問でしたが、前回は住職の方のお話しもどこか他人ごとのように感じてしまっていたのが、今回半年ぶりの訪問でお話しをうかがった時に、半年間かけて意知を演じてきたことで、一個一個パズルのピースのようにはまっていくのを実感して、意知という人物を理解できたという感じがしました」と振り返った。そして「牧之原の皆さんからのあたたかいコメントや思いを胸に、1年間撮影してきました。クランクアップの時に、牧之原のことや皆さんの顔を思い出して、少しでも皆さんのためになれていたらと思います。この先、意知は蔦重の力を借りながら、色々行動を起こしていきます。意知の最期はもちろん、その先の『べらぼう』も最後まで見ていただけたら嬉しいです」と今後の見どころなどをアピールした。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当